オンラインでプログラミング学習ができる「Progate」は2月13日、フリークアウトグループ、ディー・エヌ・エー、個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達した金額は総額で1億円で、払込日や割当株式の比率などの詳細は非公開。なおフリークアウトは関連会社を通じての出資となるが、こちらも詳細は非公開となっている。
また、同社は今回の公表と同時にユーザー数が12万人に到達し、約10校の高等学校で授業教材として活用されていることも伝えており、これまでのサービス「Progate」に加え、中高学校向けの「Progate for School」、企業向けの「Progate for Business」を展開するとしている。Progateのこれまでの軌跡についてはこちらの記事を参照されたい。
学生起業家として2014年夏にデビューした Progate は、どうやらここまで順調にユーザーが満足するサービスを提供することができているようだ。ただ、上記の前回取材時にも確認している通り、先行する Codecademy はグローバル規模で数千万人規模のユーザーを確保している。これに続くべく、Progate 代表取締役の加藤將倫氏の話では国際版を2017年中にリリースし、特にアジア圏で影響力を示せる存在になりたいという。
「(海外版のテストで)はっきりとした手応えがあるわけではないのですが、ユーザー層を考えると現在の Progate の25歳から34歳層は今の東南アジアに多く、ターゲットは合致していると考えています。かつ、プログラミングを学ぶということが日本のユーザー以上に人生に影響を与え得るという点に魅力を感じている方が多く、今回資本参加して頂いたフリークアウトさんの拠点なども活用しつつ、このターゲットに訴求していければと思っています」(加藤氏)。
今後は応用的なレッスンコンテンツも追加することで、実際に何かサービスを創ることができたという事例を増やし、徐々にその利用価値を海外ユーザーに伝えたいと語る加藤氏。
学生起業というフレッシュさもさることながら、これからの世界を作っていく人材を支えるプログラミング教育という領域への挑戦という意味においても注目する価値がある。彼らと同世代の開発能力をどこまで向上させることに貢献できるのか。どこかで定量的な情報がでてきたらまたお伝えしたい。
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