Studio Ousia、人工知能質問応答システム「QA Engine」の開発・事業展開強化に向けSamsung Ventureから1.5億円を調達

Masaru IKEDA by Masaru IKEDA on 2017.2.16

東京を拠点とするスタートアップ Studio Ousia は16日、Samsung Venture(삼성벤처투자)から1.5億円を調達したことを発表した。同社にとっては2012年に実施したニッセイ・キャピタルからの7,000万円の調達、東京のシステム開発会社エヌアイデイ(東証:2349)からの1億円の調達に続くものだ。

Studio Ousia は先ごろ、ディープラーニングを用いた人工知能質問応答システム「QA Engine」を発表している。QA Engine は一問一答による質疑応答に対応し、人工知能による回答にユーザが満足できなかった場合は、人間のオペレータに質問を引き継ぐことが可能だ。現在、会計クラウドのfreee では QA Engine の採用により、ユーザの顧客満足度向上とヘルプデスク業務の効率改善を期待している。これまでに、クラウド会計システム「freee」のチャットサポート自動応答のしくみに採用されている。

Studio Ousia は2016年6月、サンディエゴで開催された自然言語処理に特化した国際会議 NAACL(North American Chapter of the Association for Computational Linguistics)で、Quiz Bowl  形式による人工知能同士のクイズコンペティションで優勝している。QA Engine は、このコンペティションで優勝した際の技術を応用して開発されたもので、同社では今後、QA Engine をコールセンターの回答支援システムや、人材マッチング、チャットボットなどに応用できる要素技術の API サービスとしてリリースすることを予定している。

Samsung 関連では今年初め、スタートアップ向け投資部門にあたる Samsung NEXT(以前の、Samsung Global Innovation Center)が自然言語処理や人工知能など向けに1.5億ドルのファンドを組成しており、この領域のスタートアップへの投資を積極化させている。

qa-engine-on-freee

freee 上に実装されている QA Engine の解答例(クリックして拡大)

Masaru IKEDA

Masaru IKEDA

1973年大阪生まれ。インターネット黎明期から、シンクタンクの依頼を受けて、シリコンバレーやアジアでIT企業の調査を開始。各種システム構築、ニッポン放送のラジオ・ネット連動番組の技術アドバイザー、VCのデューデリジェンスに従事。SI、コンサルティング会社などを設立。Startup Digest(東京版)キュレータ。

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