人工知能時代の雇用に向けて今から準備できること

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<ピックアップ> How to prepare for employment in the age of artificial intelligence

AIに任せられるタスクの数は徐々に増えてはいるが、人間の仕事が完全に取って代わられるまでには、まだ時間がある。また現在、プログラマー、データサイエンティスト、サイバーセキュリティの専門家といった分野の人手不足は顕著だ。

このギャップを埋めるには、まずは教育分野における取り組みが欠かせない。例えば、オバマ政権が開始したIT業界の人材を増やすための「TechHire Initiative 」。企業にも、Amazonの「Career Choice」プログラムのような既存従業員の「未来の雇用」に向けたスキル習得を促す制度も必要だろう。

未来の雇用に適した人材の育成には、AIが役に立つ。100万人のスキル労働者不足に悩まされるのが、サイバーセキュリティ業界。専門知識やスキルの習得には時間もお金もかかる。MITの「AI2」などAIを用いるセキュリティツールを使うことで、人間の教育コストを削減することが可能だ。

AIの恩恵を受けるのは、IT業界に限らない。例えば、機械学習とビッグデータによって、医師はこれまで以上に効率的に病気を診断できるようになった。こうしたツールを使うことで、本来は超経験者が必要なタスクを多少スキルレベルが劣る専門家がこなせるようになるはずだからだ。

このようにして、しばらくは人間とAIとの共存が可能だろう。しかし、しまいには人間の役割をほぼ完全にロボットが行う時代が訪れる。

今、その未来を想像することは難しいが、ビル・ゲイツは「政府には間に取って代わるロボットに対して収入税を課すなどの対策が求められる」とコメントしている。また、グローバルレベルでのベーシックインカム(最低限所得保障)の導入なども提案されている。

via. The Next Web

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