Cheetah Mobile(猟豹移動、NYSE:CMCM)は本日(原文掲載日:2月28日)、自社のニュースアグリゲーションアプリ「News Republic」からもたらされるコンテンツをシェアできるプラットフォーム「Cheetah Open Feed」をローンチすると発表した。
中国でモバイルアプリとユーティリティを扱う同社が今回の発表をしたのは、Mobile World Congress イベントの最中だった。このプラットフォームを活用すれば、アプリのパブリッシャーやオリジナル機器のメーカーは、News Republic 由来のニュースコンテンツフィードをアプリやモバイルオペレーティングシステムに取り込むことができる。
この無料サービスは、サードパーティーのデベロッパーに対し、世界で有数のコンテンツプロバイダーからもたらされるコンテンツが特徴のライセンス付きコンテンツフィード、Cheetah Mobile の最新 AI テクノロジーをベースとするパーソナライゼーションツール、シームレスにインテグレートされたマネタイズチャネルへのオープンアクセスを提供する。
Cheetah Open Feed を使えば携帯電話メーカーは自社の電話を差別化することができ、アプリのデベロッパーに関しては新たなプレミアムトラフィック、追加収入、新規エンゲージメントをもたらすことができる。
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Cheetah Mobile の国外事業開発部門 VP の Johnny Li 氏は声明でこのように述べた。
Cheetah Open Feed は、当社パートナーが高品質のコンテンツフィードを自社製品に取り込むことによって、マネタイズの目標を達成するのに最適なソリューションです。
当社では Cheetah Open Feed を設計するにあたり、オープンであることにこだわりました。デベロッパーに対しては新たなマネタイズの機会として、高品質なライセンス付きコンテンツや強力なAI機能への無制限のアクセスなど Cheetah Mobile のコアとなるサービスに無料かつオープンにアクセスしてもらいたいと思います。
Cheetah Open Feed は、コンテンツ主導のビジネスモデルに向けた変革で成功した自社の体験もベースとしているという。
Cheetah Open Feed を通してパートナーが最初に利用できる製品は、Cheetah Mobile の専用 News Locker SDK である。これはデベロッパーに対し、ライセンス付きのニュースフィードをユーザの携帯電話のロック画面に取り込める機能を提供するものだ。News Locker は、Cheetah Mobile の業界をリードしているコンテンツレコメンデーションテクノロジーを活用しており、ユーザが電話を見るときにはいつでも関連性のあるニュースや情報コンテンツを表示できるようになっている。
Cheetah Open Feed は、Cheetah Mobile のビッグデータに基づくレコメンデーションテクノロジーやライセンス付きコンテンツリソースを最大限活用しており、これによりユーザトラフィックや閲覧時間が増加する。Cheetah Lab(Cheetah Mobile のモバイルインターネットに特化した研究所)が最近発表したレポートによると、コンテンツフィードをユーティリティアプリに統合すると利用が増えるという。例えば、Cheetah Mobile の Clean Master ユーティリティアプリを使う時間の長さは、結果のページにコンテンツを追加した後に700%も伸びた。
当初 Cheetah Open Feed のコンテンツは、Cheetah Mobile のグローバルニュースアグリゲーションアプリ News Republic によって提供されていた。News Republic のフィードを自社製品に取り込むことによって、Cheetah Open Feed パートナーは、記事や動画など News Republic の過去のコンテンツ全てにアクセスできるようになった。すなわち1日あたり47か国、43言語、2,300のメディアパートナーによる10万の記事、4万の画像、2,500の動画だ。
2016年9月時点で Cheetah Mobile には世界で6億1,200万の月間アクティブユーザがおり、その8割は中国以外にいる。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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