Google翻訳がさらに高品質にーーヒンディー語、ロシア語、ベトナム語の翻訳にニューラル機械翻訳技術の採用を開始

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Above: Google Translate for iOS.:Image Credit: Jordan Novet / VentureBeat

Googleは今日(原文掲載日:3月6日)ヒンディー語、ロシア語、ベトナム語のテキストをGoogle翻訳にかける際、ニューラル機械翻訳に切り替えることを発表している。Googleのフレーズベースの機械翻訳システムからの移行は、より自然で高品質な翻訳につながる。

Googleはまず昨年9月に英語から中国語、11月に英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、トルコ語、中国語、日本語、韓国語の翻訳に採用した。今度はさらに3言語をAndroid、iOS、ウェブ用のGoogle翻訳、Google検索、GoogleAppで利用できる。これはGoogleのChromeブラウザのウェブページの翻訳の横に表示される。

今後数週間で、さらに多くの言語でのニューラル機械翻訳のサポートが予定されていると、Google翻訳のプロダクトリードであるBarak Turovsky氏がブログに書いている。この情報は驚くべきものではないが、これらは近い将来に実施されるということだそうだ。Googleは翻訳できる103の言語のすべてについて、ニューラル機械翻訳に移行する予定だという。

ニューラル機械翻訳では、人工ニューラルネットワーク(Googleの場合はlong short-term memory recurrent neural networks/LSTM-RNN)を利用可能なデータでトレーニングし、新しい受信クエリについて推論する。Googleはこのアプローチで、様々な製品においてメッセージへのスマートな受け答えを生成するため、画像内のオブジェクトや人物を認識し、さらにはデータセンターをより効率的に運用するための人工知能(AI)への活用も考えている。

Googleは翻訳してもらうためにAIを開発する会社ではない。マイクロソフトも自社の翻訳アプリで同じことをしている。

Googleは、よりスマートになった翻訳システムを大いに誇りに思っているが、同社は翻訳コミュニティを通じた生の人々の貢献を非常に高く評価している・・・と同時に貢献するのを止めてはいけない、とTurovsky氏は書いている。

【原文】

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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