インドのFlipkartが10億米ドルを資金調達、さらに10億米ドルの調達を予定【報道】

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Image credit: Flipkart

Bloomberg の報道(ソースは不明)によると、インドの e コマース巨大企業 Flipkart が10億米ドルを調達して今回のラウンドを終え、さらに今後数か月にわたって同程度の資金調達を計画しているという。今回のラウンドに参加した投資家には、Microsoft、eBay、Tencent Holdings などが挙げられる。

この資金調達によって Flipkart の評価額は100億米ドルに達し、少数株主の投資家と Morgan Stanley が運営する投資信託会社によって評価額が3%下落した先月の53.9億米ドルから上昇した結果となった。しかし、現在の評価額は、ピーク時の2015年につけた155億米ドルに比べるとかなり低い水準だ。

Bloomberg は昨年9月、Flipkart が世界的な小売巨大企業 Wal-Mart との間で、少数株の譲渡による10億米ドルの資金調達に向けて協議を進めている、と報じた。Wal-Mart としては、拡大しているインドの e コマース市場につながる Flipkart のチャネルを利用したかったのだ。

2007年設立の Flipkart は、インドでのナンバーワンの座をめぐって Amazon との熾烈な戦いを強いられている。かつてはインドのスタートアップエコシステムのシンボル的な存在だった Flipkart も、ここ2~3年は不調続きだ。Flipkart は地元インド出身のテック企業のパイオニアで、世界中のスタートアップが目指すユニコーンクラブ入りを果たしたものの、2007年のローンチから5年後にインドに参入してきたライバルの Amazon との競争に敗れた。2012年の Amazon 参入までは圧倒的な強さを誇っていた Flipkart だが、それ以降は、以前の力強さを失っている。米国に本社を置く Amazon は、体系的なマーケティング戦略で優れたユーザエクスペリエンスとサービスを提供することにより、高い市場シェアと何万人もの顧客を獲得した。

Flipkart は2014年に Tiger Global、ロシアの DST Global、Accel Partners などから10億米ドルを調達した。これほど巨額の資金調達を行ったインド企業は Flipkart が初。

同社は最近、Tiger Global Management のマネージングディレクター、Kalyan Krishnamurthy 氏を CEO に迎えた。彼のリーダーシップの下で、同社は復活の兆しを見せ始めている。

【via e27】 @e27co

【原文】

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