検索単語予測をするモバイルWebブラウザ「Smooz」がバージョン1.6にアップデート、アプリ内でのQRコード読み取りやジェスチャー操作に対応

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昨年ローンチした iOS 向けWebブラウザ「Smooz(スムーズ)」が今日、バージョン1.6にアップデートした。これまでの「考え抜かれたタブ操作」「検索単語予測」「スマートブックマーク」に加え、Smooz 内での「QR コード読み取り」や「ジェスチャー操作」に対応する。

iOS では、OS ネイティブでは QR コードを読み取れないため、QR コードを読み取るためのアプリが必要になる。QR コードで読み取った URL などがWebブラウザに引き継がれ、ウェブサイトを閲覧するのが一般的な流れだ。Smooz では QR コードの読取機能を包含することで、Smooz 内で QR コード読取からウェブサイト閲覧までを完結できるようにした。

また、ジェスチャー機能では、スマートフォン画面上の4種類のジェスチャー(指の動き)を検知することで、片手でのブラウザ操作を可能にする。ジェスチャー機能は、では今回のバージョンで4種類のジェスチャーに対し、ユーザが好きな機能を設定できるようにした。

これらの機能追加の背景について、Smooz の開発者でアスツールの代表でもある加藤雄一氏は、次のように THE BRIDGE に語ってくれた。

Chromeが先日QRコード読取に対応しましたが、アプリ内からリーダーを立ち上げることができないのが不便と思い、Smoozではアプリ内から立ち上げることができるようにしました。

また、ジェスチャー操作は、Dolphin Browser や Sleipnir などの先行者がいますが、画面のどこでもジェスチャーできて、ジェスチャーでアサインできる機能をカスタマイズできるのは Smooz だけです。PCのキーボードショートカット的な玄人向け機能ですね。

Ver. 1.6 のリリースノート

Smooz を開発するアスツールは、ユーザからの声を機能に取り入れ、ほぼ毎週のように機能追加や改善のアップデートを行っている。iTunes 上で閲覧できるリリースノートには、加藤氏によるユーモアあふれる徒然が加えられており、一部のコアなユーザからは、アップデートそのものより徒然を楽しみにしているとの声も少なくない。

アスツールによれば、頻繁なアップデートが功を奏し、Smooz がローンチした直後の9月末と比べ、ユーザのリテンション率(最初に起動した後、7日目に最低一度アプリを起動する確率)が2.2倍に向上したそうだ。また、これまで平均星4.0だった iTunes AppStore 上での評価も星4.5までに上昇している。

「まだまだ改善ネタは沢山あるので、どんどんやっていきます(加藤氏)」ということなので、ユーザの評価は上がることはあっても下がる要素は今のところ無さそうだ。さらなる奮闘に期待したい。

アスツールは2016年2月に創業し、同年8月には Skyland Ventures、エンジェル投資家でペロリ代表の中川綾太郎氏、ユーザローカル代表の伊藤将雄氏から、1億円のバリュエーションで総額1,500万円を資金調達している。

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