SoftBank Ventures Korea、3Dアバターを簡単に作成できる人工知能スタートアップObENに出資

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SoftBank Ventures Korea(SBVK)は本日(3月15日)、SB Next Media Innovation Fund(SBNMIF)が人工知能(AI)スタートアップ ObEN に金額非公開の出資を行ったことを発表した。ObEN では、ユーザは自撮り画像と簡単な声の録音だけでまるで写真のようにリアルな3D のアバターをすぐに作成することができる。

今回の出資により、アメリカに本拠を置く ObEN はマーケットリサーチとリーチ拡大が可能になる。加えて、SBVK のグローバルネットワークにより、業界における国内外の主要企業ともつながることができるようになる。

共同設立者で CEO の Nikhil Jain 氏はこう語る。

今回の戦略的投資は大きな一歩だと考えており、SBNMIF のサポートにより、当社の国際的なプレゼンスを高めることができることをうれしく思います。

ObEN は AI を定義できる位置づけにおり、私たちのコンシューマ向けアプリ、および SBVK のような有力ファンドからの支援は、当社のミッション達成をさらに加速させるでしょう。

今回の資金調達は、2016年11月に行われた770万米ドルのシリーズ A ラウンドに続くものである。

2014年設立の ObEN はコンシューマやセレブリティのスマートアバターを製作しており、デジタルの世界において彼らの代役を務めることができるパーソナル AI を提供している。同社の独自技術は、ユーザの声と画像をすばやく組み合わせることにより、ユーザ本人の見た目や話し方、スキルが似ている3D のバーチャル人物を作ることができる。ユーザの癖や行動、習慣に合わせることができるので、ソーシャルメディアやバーチャルな交流が可能になっている。

SBVK パートナーで執行役員の JP Lee 氏はこう語る。

ObEN は業界最高のスピーチ、コンピュータビジョン、自然言語処理技術を有しており、また、パーソナル AI を全てのコンシューマ向けに作成するというビジョンを達成するための素晴らしいチームを備えています。

ObEN は HTC VIVE X のポートフォリオ企業であり、カリフォルニアの優れたテックインキュベータ Idealab 内に居を構えている。

2016年12月にローンチされた SBNMIF は、VR や AR のようなコンテンツビジネスに応用可能なメディアコンテンツ、プラットフォームや技術への投資に注力している。

2000年に創業された SBVK は12を超えるファンドを設立し、およそ3億7,700万米ドル相当を210のスタートアップに投資している(2016年下期)。同社は SoftBank グループの VC 子会社である。

今年2月、SBVK は1,500万米ドルをインドのスタートアップ Balance Hero に投資している。同社はモバイル機器の料金残高チェックアプリ True Balance を提供している。

【via e27】 @e27co

【原文】

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