ワイヤレス充電とグループコールが同時にできる99ドルのデバイス「LYNQ」

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LYNQ-Bluetooth-Connectivity
Image Credit: LYNQ

最初に言っておくが、LYNQ が Kickstarter でみられる最も革新的な製品だということではまったくない。しかし、良い製品は必ずしもキラキラ輝いているわけではない。必要なのは使いやすさであり、それこそが LYNQ が成し遂げようとしていることなのだ。

香港に拠点を置くスタートアップの BCXLAB が開発した LYNQ は仕事場での実用性を考えて作られたものだ。

たとえば、テレビ会議。スマートフォン経由だろうがノートパソコンを使用していようが、最大の難点は(私が見たところによると)音質が悪いことだ。これは内蔵スピーカーの機能不足もしくは内蔵マイクの性能の悪さが原因だ。

たいていの場合、相手のメッセージや声を聞き取るために、ユーザは文字通りマイクやスピーカーに触れそうなほど接近しなければならないのだ。

確かに、この問題はサイズの小さいスマートフォンの場合、さらに常態化している。スピーカーモードにすることである程度は問題を軽減できるが、音量を上げすぎてしまえば音が歪んでしまうことがある。

LYNQ はデバイスに Bluetooth のステレオスピーカー、そしてマイクを内蔵することでこの問題の解決を目指している。このデュアル3.5W のスピーカーは EQ プロファイルを備えており、重低音や中音、高音のバランスが良いと謳われており(EQ レベルが調節可能かどうかについては言及はされていないが)会話だけでなく音楽再生時も明瞭な音質を実現できる。

しかし、これら二つの機能のうち、より衝撃的なのがマイクだ。全方位型であるだけでなく、半径3メートル以内の音を拾うことができる。これはグループ全員の声を明瞭に聞くために欠かせない要素だ。

2_LYNQ-Front
Image Credit: LYNQ

もし使用中のスマートフォンの電池残量が少ない場合、LYNQ には充電方法が二つある。一つは4つ付いている USB3.0ポートで、複数のユーザが携帯電話を充電できる。もう一つは、QI ワイヤレス充電対応の電話であれば、ケーブルなしで LYNQ 上部の充電パッドに置くだけで充電可能だ(QI ワイヤレス充電非対応の携帯には別売りのアダプターがあるが、信頼性については議論の余地あり)。

さらに、LYNQ は USB ハブとしても利用できる。USB-C ポートもついているので A 型の USB ポートがない次世代 Apple MacBook でも接続可能だ。

その他にもさまざまな付加機能がついている。ごちゃごちゃするのが嫌いなユーザは LYNQ の下部に4つ直線状の溝があるのでそこにケーブルをしまいこめる。デバイス上部にはペンを差し込んで置けるホルダーが3つついており、LYNQ は多目的オフィス管理器具となっている。

つまるところ、LYNQ のコンパクトなデザインと多様な利用法を鑑みると、99米ドル(Kickstarter のキャンペーンで早期に支援した人は69米ドル)という値段もまっとうだといえる。しかし、一つだけ小さな欠点がある。LYNQ には外部の電源供給が必要なので近くにコンセントがない場所では少々不便だ。

購入希望される方は Kickstarter の資金調達目標5万米ドル達成までの34日間でどうぞ(2017年2月22日現在)。

【via e27】 @E27co

【原文】

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