ロンドンのVC「83North」が2億5000万ドルのファンドを発表、欧州・イスラエルのスタートアップを対象

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via Flickr by “Matt May“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

元Greylock ILとして知られるVC、83 Northが、欧州とイスラエルのテクノロジースタートアップを対象にした2億5000万ドル規模のファンドを発表した。

このファンドは過去11年間における、同社の4つ目のファンドである。同社はもともとイスラエルのスタートップに特にフォーカスしたGreylck Partnersの系列組織であったが、欧州全体というより幅広いスタートアップを対象にする形でその後スピンアウトした。

ロンドンとテルアビブに拠点を置く83 Northの今回のファンドは、過去最大規模のものだ。欧州とイスラエルのスタートアップに注力するが、米国に事業を展開したいファウンダーも支援する予定である。

「アーリーステージへの投資に特に力を入れつつ、全ステージのスタートアップに引き続き投資をします。創業チームに寄り添って、会社をゼロから築きます。私たちのモデルは、世界中の最高の人材の一部へのアクセスを可能にします。つまり、各領域のベストプラクティスに起業家を晒すことで、本物の価値を加えることができるのです」。

テルアビブに拠点を置く、83NorthパートナーのYoram Snir氏はこのように説明する。

ここ数年で、いくつもの大規模なファンドが欧州で誕生している。数ヶ月前にはAtomicoが7億6500万ドル規模のファンドをクローズした。これは、欧州内最大規模のファンドだ。その他、Index Venturesは2015年に7億600万ドルのグロースファンドを、その翌年には5億5000万ドルのアーリーステージファンドをクローズしている。

英国は現在EU離脱の準備を進めていることから、これを機に現在のプレゼンスを欧州全体にさらに広げ、ロンドンから離れてテックハブを生み出す動きに貢献できればと83Northは考えている。83Northのパートナー、ローレル・ボーデン氏は付け加える。

「私たちは、2008年に欧州での投資を初めてから、英国に本社を置くスタートアップから、欧州全体のスタートアップへと対象を広げていきました。これまで、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、スペイン、スウェーデンの会社に出資してきました。将来、英国のEU離脱によって英国外の欧州のテックハブの動きが加速するであろうと見ています」

(本記事は抄訳になります。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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