「日本酒の香り」の見える化を実現ーー香りテクノロジーのアロマビットが視覚化サービス「aroma code」を公開、まずは「山丹正宗」から

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2017-04-27 10.27.32

香りに関するテクノロジーを企画・開発するアロマビットは4月27日、香りを可視化できるイメージラベルの発行サービス「aroma code(アロマコード)」のベータ版リリースを発表した。

aroma codeは同社が開発したセンサーで香りを測定し、イメージラベルを発行するサービス。見えない香りをラベル化することで香りの違いや特徴を表現する。

aromacode
日本酒代表銘柄のaroma code例

同社はaroma codeが消費材を販売する企業などで活用されることを期待している。これまで難しかった香りのイメージ表現をラベルとして商品に付与することで販売機会の損失を防ぎ、試用や試飲・試食なしに購入できるイメージを訴求していきたいとのこと。すでに酒造の八木酒造部との取り組みを開始しており、4月よりaroma codeで発行したラベル付きの日本酒「山丹正宗」の提供を開始する予定。

なお、同社は今年2月にみらい創造機構および個人投資家らに対して第三者割当増資を通じて総額1.5億円を上限とする資金調達の実施を発表している。同社代表取締役の黒木俊一郎氏によれば、調達した資金でセンサーの小型・低廉化および消費財メーカーを対象とした新サービスの開発を進めるとしていた。今回のaroma codeもその一環となる。

「食品や日用品、ロボット、白物家電メーカーなどから引き合いが強く、業界共通で製品の匂いの品質管理使用をしたいというニーズが多いです。他の匂いセンサーはほとんどが物質検知のために匂いのパターンは出せません。また、未知の匂いもパターンの変化で捉えることができる、ということも弊社センサーの強みになっています」(黒木氏)。

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