Gladlyが3,600万ドルを調達、電話・SNS・メールによるカスタマーサービスをシンプルに

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上: Gladly

企業向けカスタマーサービス支援ソフトウェアを開発する Gladly は本日、GGV Capital 主導で3,600万ドルを調達した(編集部注:原文掲載4月20日)。Gladly を使う企業は、音声、Eメール、SMS、チャット、ソーシャルメディアを通じて顧客とやり取りをすることができる。

Glady のコーファウンダー・CEO の Joseph Ansanelli 氏は、VentureBeat のメール取材で次のように述べている。

Salesforce や Zendesk のような業界を率いるクラウド製品も含めて、既存の製品はすべてチケットとケースが中心になっており、各チャンネルで会話がサイロ化する傾向にあります。つまり、一本の電話が新しいケース番号を生みますが、その後顧客がメールや SMS、ツイートをすると、毎回新しいコミュニケーションでチケットが作られるのです。

そこで、Gladly はすべてのコミュニケーションを一つのメッセージングインターフェイスに集約させたいと考えている。Ansanelli 氏によれば、同社は現在リテール、旅行、ホスピタリティ業界のブランドとともに仕事をしているとのことだが、特定の顧客名を出すことは控えた。

ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)のサブスクリプションライセンスは、アクティブユーザー数に応じて料金が設定される。企業内の誰でもがカスタマーサービスに参加することができるが、特に活発に顧客対応をしているユーザー(月に20時間以上)は1ヶ月につき1ユーザーごとに120ドルを支払うことになる。これには、全てのチャンネルの利用が含まれている。

サンフランシスコに拠点を置く同社は、2015年に Greylock Partners でつくられた。 Ansanelli 氏自身もまた Greylock のパートナーである。こうしたことはよくある流れのようで、Greylock のパートナーである Aneel Bhusri 氏も、同ファームで生まれたスタートアップ Workday のコーファウンダー・CEO だ。

Gladly の既存の投資家である Greylock Partners と New Enterprise Associates (NEA) も、今回の GGV Capital 主導のラウンドに参加している。調達した資金は、営業と新規顧客開拓に使われる予定だ。

2015年に創業した Gladly は、これまでに6,300万ドルを調達しており、現在の社員数は50名である。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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