主にインド市場をターゲットにしているスマートフォン用オペレーティングシステム(OS)Indus OS が、シリーズ A2ラウンドで VenturEast と JSW Ventures から資金調達を行った(調達額は非公開)。
今回のラウンドには既存投資家の Omidyar Network も参加している。
このラウンドで得た資金は、人材採用や商品開発、すべてのインド系言語をカバーする言語技術への投資に利用される予定。また、国際的なスマートフォンメーカーとの提携をさらに進めるために、中国にオフィスを近々開設する予定である。
Indus OS の共同設立者兼 CEO である Rakesh Deshmukh 氏はこう語る。
インドのスマートフォン業界に革命を起こす次期バージョン Indus OS 3.0の導入に向けて、国際スマートフォンブランドや中国スマートフォンブランドとすでに協議を行っている段階です。
2015年にローンチされた Indus OS は、特定の地域に限定されたシンプルで革新的な OS だ。Indus OSによると、ローンチから1年足らずで Apple の iOS や Microsoft の Windows など世界的に普及している OS を押しのけ、インドで第2位の座まで登りつめたという。現在 Micromax、Intex、Karbonn、Celkon、Swipe などのスマートフォンブランドと提携し、700万人のユーザベースを抱えている。
同社によると、Indus OS 3.0は大規模なマイルストーンアップグレードになるという。この1年間、インドのスマートフォンエコシステムにおける大手ハードウェア企業や開発企業と緊密に協力して、Indus OS 3.0プラットフォームの構築に取り組んでいる。Indus OS 3.0は次の四半期にリリースされる予定だ。(原文掲載日:3月29日)
JSW Ventures のマネージングパートナーである Gaurav Sachdeva 氏は次のように述べている。
地域言語による Indus OS のエコシステムによって、インドのスマートフォンユーザは、簡単にインターネットにアクセスしたり、サービスやコンテンツを見つけたりすることができるようになります。インド政府が主導する「デジタルインディア」構想や「メイク・イン・インディア」構想に連動した現在の市場環境において、非常に大きな成長の可能性を秘めた OS プラットフォームイノベーションを支えることができ、私たちは光栄に思います。
昨年 Indus OS 2.0は、インドの電気情報技術省(MeitY)と連携して開発した8言語対応の「Indus Reader」(テキスト読み上げ機能)を導入した。最近では、ダイヤラー統合型でデータ通信・通話利用状況の管理・分析ができ、ワンタッチでプリペイドのチャージができる機能「Recharge 2.0」をリリースしている。
また、最近 Qualcomm とインド BlackBerry でトップを務めた Sunil Lalvani 氏をアドバイザーとして引き入れている。
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