中国の街角でスマートデバイスの充電を可能にするバッテリー貸出サービス「Xiaodian(小電)」、シリーズAラウンドで約16億円相当を調達

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中国の地元メディアによると、パワーバンクのレンタル事業を展開する Xiaodian(小電科技)が昨日、Tencent(騰訊)および Hangzhou Vision Capital Management(元璟資本)がリードするシリーズAラウンドで1億人民元(約16億円)相当の資金を獲得したと発表した。

このラウンドには他にもCDH Investments(鼎暉投資)、GSR Ventures(金沙江創投)、DT Capital Partners(徳同資本)、In Capital(盈動資本)が参加した。

Xiaodian を運営する Beijing Yidianyuan Network Technology(北京伊電園網絡科技有限公司)は、元Alibaba(阿里巴巴)社員の Tang Yongbo(唐永波)氏によって昨年12月に設立された。公式ウェブサイト上で公開されている情報によると、同社は独自のスマートワイヤレス充電装置を開発した。

Xiaodian のパワーバンクは、飲食店、ビリヤードルーム、カラオケ、地下鉄といった公共の場に設置が可能だ。ユーザは Xiaodian アプリを携帯電話にインストールするか、あるいは WeChat(微信)でQRコードをスキャンし、1回1人民元でパワーバンクをレンタルしてスマートデバイスを充電することができる。デポジットは不要だ。

Xiaodian は北京市内の飲食店1,000店以上とすでに提携を結んでいるが、今回新たに獲得した資金を利用し、今後は国内の他の都市へもサービスを展開していく予定である。

中国では、車、自転車、電気自動車からアパートに至るまで、あらゆる物をレンタルする風潮が高まっており、過去2年間を表す流行語として「シェアリングエコノミー」という言葉が広まっているようだ。

サマーダボス会議2016(2016 Summer Davos Forum)で発表された報告書によると、中国におけるシェアリングエコノミーは3,000億米ドルを上回り、今後5年間で毎年40%の成長率を達成すると予想されている。

急成長を遂げるセクターは Tencent といったインターネット大手企業の関心も集めている。同社は、自転車レンタル事業を展開するMobike(摩拜単車)のシリーズCおよびシリーズDラウンドで多額の投資を行っており、他にも配車サービス大手のDidi(滴滴)にも投資している

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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