春からスタートアップで働き始めた若者に捧ぐ——大きなビジョンの一部であることを心に感じながら、仕事に打ち込めているか?【ゲスト寄稿】

by ゲストライター ゲストライター on 2017.4.19

mark-bivens_portrait本稿は、パリと東京を拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens によるものだ。英語によるオリジナル原稿は、THE BRIDGE 英語版に掲載している。(過去の寄稿

This guest post is authored by Paris- / Tokyo-based venture capitalist Mark Bivens. The original English article is available here on The Bridge English edition.


Image credit: peshkova / 123RF

先日、私が賞賛していて、時々連絡をとるテック CEO が、実に心に響く発言をした。彼は素晴らしい起業家で、私が知る中でも最も素晴らしい起業家の一人で、その業界では優れた先見の明の持ち主だ。成長の速いテクノロジー企業の多くの CEO と同様、彼はしばしば旅に出かけてはビジネスの話を決め、世界中に会社のことを知らしめている。

彼の行動で特筆すべきは、予定を伸ばして長く旅を続けることで、きつい職務へ戻る気力を取り戻すために、リフレッシュしているのだろうと言う社員もいた。

私は、この話に全く驚くことはない。彼の会社の従業員たちが、日々仕事の説明が無い状態で働けないような、自発的に仕事しない人ではないわけではない。それとは対照的に、あるスタートアップの従業員たちは——一般的なスタートアップの例にもれず——優秀で野心に満ち溢れていた。彼らは、創業者がもたらす方法のみによって、この根本的にイノベーティブな会社に、自分たちをどう適応させるかを知らされないままでいることに禁断症状を覚えた。

ある種の特性を持った候補者だけが、スタートアップで働くことに魅力を感じることは事実だ。安定性、予測可能性、満足のいく額の給料は彼らの目に魅力としては映らない。むしろ、実績を上げることこそがチャンスとして捉えられる。

人は、大きなものの一部だと感じていたい

これは人間の本性だ。(心理学者アブラハム・マズローが提唱した)欲求5段階説の最上層にあるもの(=自己実現の欲求)である。この感覚なくしては、我々は魂を失う。空が失われた場所で何も考えない会社キャリアのゾンビとなり、やがて、自らを守るために戦うシステムに依存してしまうことになる。

職場でのモチベーションがいつも最適な状態ではなかったり、キャリアがぐらついていると感じたりする場合は、根本的な問題について考えてほしい。職場環境を見渡してほしい。自己裁量は与えられているだろうか? 奮起させてくれるリーダーのために仕事しているだろうか? 熱意あふれる同僚に囲まれているだろうか? 毎日のように、成功や失敗を繰り返せる機会があるだろうか? 自分が、大きなビジョンの重要な要素であると感じられているだろうか?

スタートアップで仕事をする上で、大きなものの一部だと感じることは、最も心を満たしてくれる理由になり得るだろう。

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