アジアのマリンレジャー需要増加をにらみ、フランスやイタリアのスタートアップが東京のダイビングフェアに出展【ゲスト寄稿】

by ゲストライター ゲストライター on 2017.4.30

本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する “Tex” Pomeroy 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら


フランス・ニースの製造業スタートアップと、イタリアの〝潜水コンピュータ〟メーカーが、アジアの潜水市場をにらんだ年次イベントで製品を出展していた。(現在の都知事である小池百合子氏の出身選出区でもある)東京・豊島区のサンシャイン60で開催されたマリンダイビングフェアには、リゾート運営などに関わる企業がほとんどを占める中、海外企業も数多く参加していた。

フランスの Visit Seabed は、ダイバー向けの安定デバイスを昨年のマリンダイビングフェアで発表していたが、その新しい製品を今年のイベントで披露した(サイズとデザインの両面で、昨年よりも改善されている)。世界初の Seabed Buggy と呼ばれるこの製品は、安全かつストレスの無い方法で、ダイバーが浅海底を泳ぎ回るのを支援してくれる。あまりスタミナの無い人でも、この乗り物を使うことで水中で自由に動き回ることができる。

同社によれば、この〝電動ボード〟が完全な形に仕上がるまでには、数年はかかるということだ。これまでに複数のデザインを試しているが、それらを実現するには多くの特許が必要になるからだ。最終バージョンでは、簡単な操作で海底近くを突進できるようになるとのことだ。ちなみに、フランス領ポリネシアでは地元政府によるリゾート開発の後押しにより、当地で増えつつある休暇のアクティビティが Visit Seabed のユーザ領域の一つになる可能性がある。

今年のマリンダイビングフェアでは、イタリアの Ratio Computers が目立った存在だった。ここでいうコンピュータとは、インターネットにアクセスするためのようなものではなく、ダイバーが水中での活動において、タンクに残っている酸素量、深度、バイタルデータを確実に把握できるようにするためのものだ(浮上に要する時間も考慮する必要がある。急激な浮上は潜水病などを引き起こす可能性があるからだ)。(イタリアについて言えば、最近ではスタートアップがホットに活動する場所になりつつある)。

水生環境の利用(現時点では海洋環境は対象に入っていないものの、waterpolitan.com で紹介されている斬新なプロジェクトがそれだ)といったビジネス面のみならず、水中レジャーに対する関心が高まりつつあることを考えれば、日本やアジアは潜水装備・デバイスのさらなる活用の可能性に富んだ地域になるに違いない。

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