ウォンテッドリーが名刺管理アプリ「Wantedly People」のPC版をローンチ、データエクスポートが可能に

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.4.10

ウォンテッドリーは10日、ビジネスパーソン向けの名刺管理アプリ「Wantedly People」のデスクトップ版をローンチした。Wantedly People はスマートフォン・カメラや名刺読み取りスキャナ「SnapSnap」で名刺を読み込むことで、連絡先情報をデジタルデータ化できるアプリ/クラウドサービスだ。

同サービスは昨年11月から iOS および Android アプリにより日本内外で提供されていたが、今回のデスクトップ版のローンチにより、メールアドレスを直打ちすることなく、Wantedly People に登録されたコンタクトの中から希望の相手にワンクリックでメールが送信できるようになるほか、CSV ファイル形式での連絡先データのエクスポートが可能になる。

ウォンテッドリーは2013年にも、メールのフッタ情報をもとに連絡先情報をデジタルデータ化できるサービス「CARD」をリリースしたことがあるが、経営資源の選択と集中を理由に8ヶ月後にサービスを終了している。ウォンテッドリーの旗艦サービスである「Wantedly」は言うまでもなく潜在的転職者層をターゲットとするサービスだが、転職者の全労働人口に占める割合は6%前後と高くなく、同社が売上や認知度を向上させるには、転職者層以外へのアプローチが必須と言え、以前の CARD も今回の Wantedly People もそのための挑戦と言えるだろう。同社はサービスの多角化にも余念がなく、これまでに企業訪問アプリ「Wantedly Visit」、ブログ投稿プラットフォーム「Wantedly Feed」、ビジネスチャット「Wantedly Chat」、社内ツールの口コミサイト「Wantedly Tools」、ポートフォリオサイト「Wantedly Case」などをローンチしている。

名刺を軸に据えたクラウドサービスというコンテキストでは、Sansan が展開する「Eight」が頭に浮かぶが、こちらはタイムラインの機能を追加するなど、連絡機能よりはビジネスパーソン向けのソーシャルネットワークという様相を呈してきている。かつて LinkedIn は日本への市場参入を事実上失敗しているだけに、日本における会社横断のビジネス・コミュニケーション・プラットフォームの確立という点では興味深い流れだ。Wantedly People がここからどう発展していくかについても見守ってみたい。

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