インドネシアのスモールビジネス向けP2Pレンディング「Taralite」、日本のSBIグループから630万米ドルを調達

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個人や企業がスモールビジネスにお金を貸せるインドネシアのスタートアップ Taralite は、日本の金融サービスコングロマリット SBI グループから630万米ドルを調達した。

今日(原文掲載日:5月12日)のプレスリリースで、この調達の詳細は明らかになっていないが、Taralite は資金の一部が Taralite の貸金サービスに使われるとしている。つまり、調達した資金の一部は Taralite の調達というより、資金を借りるユーザに充当されるというわけだ。

Taralite は2015年に設立され、当初は「Wedlite」というサービスが開発され、ウエディングパーティーという一つの目的に限ったローンを提供するものだった。

CEO の Abraham Viktor にリードされ、Taralite はまもなくスモールビジネス向け、特に、オンラインでモノを販売する人のためのオンライン・レンディングにピボットした。ただ、同社はサービス用途として、オンラインでモノを販売するための機会だけに言及していない。

写真は、Taralite CEO の Abraham Viktor 氏(左)が、SBI グループを2016年9月に訪問したときのもの。右は、SBI ベリトランス取締役執行役員専務 CFO の山口智宏氏
Image credit: Taralite

Modalku、Crowdo、Koinworks と同様、Taralite は Lazada や Tokopedia などの Eコマースプラットフォームと連携してサービスを提供する。ローンを提供することで、Taralite はこれらのプラットフォームでモノを販売する人にビジネスを拡大する機会を提供する。

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Eコマースでモノを販売する人を相手にすることで、彼らのビジネスの健康状態を比較的に容易に計測できる優位性がもたらされる。取引数、顧客レーティング、製品のリスティングなどのデータが信用リスクの評価に使えるからだ。

今回の新たな投資の一部は、Taralite が R&D チームの増強にも使われる予定だ。さらなるローンやクレジット製品の拡大が展望されている。

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【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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