スマホライブ配信のCandeeがニコ動などの制作会社アポロを買収ーー年内80名ほどのコンテンツ制作体制に

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2017.5.11

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モバイル動画の総合メディア事業を展開するCandeeは5月11日、ライブ配信事業を展開する「アポロ・プロダクション(以下、アポロ)」の発行済み株式を全て取得し、本日付で100%子会社化したことを発表した。買収にかかった金額など詳細は非公開。これに伴いCandee代表取締役副社長の新井拓郎氏と、執行役員の大川秀平氏が同社の取締役に就任する。

アポロ創業者の麻田俊行氏は東京大学在学中に東大生のポータルサイトを設立した学生起業家。当時手がけたミスコンなどの動画配信の経験から企業広告や映画プロモーション映像制作などに携わった後の2008年に同社を創業。2010年からはドワンゴの提供するニコニコ動画でライブ配信事業を開始。

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現在は30名ほどの体制でAbemaTV、ニコニコ生放送、LINE LIVEなど大手の配信プラットフォームのライブ映像配信事業を展開していた。Candeeはアポロを子会社化することで現在30名ほどの制作体制を倍増させる。新井氏によれば年内にコンテンツ制作だけで80名ほどの体制を作りたいということだった。

「モバイルを中心とするコンテンツの動きは二極化しています。物量が多いのが個人配信で、もう一つがプロによる配信。後者については今後もクライアントが伸びることが想定されるため、さらに拡大してくことになるでしょう。特にライブ配信は機材やスタジオなどの設備とその扱いができるプロ人材がセットで必要になってくる業界です。アポロ社とはこれまでも制作パートナーとして一緒に仕事をしてきましたが、今後の拡大を睨んで共に歩むことになりました」(新井氏)。

Candeeは創業メンバー含め、映像業界のプロが集まって新たなモバイル時代の体験を創造しようとしている意欲的なチームで、調達した資金額も10億円と大きく急成長を期待されている。

さらなる買収による急拡大はあるのか?

新井氏はどちらとも言えないという回答だった。今回の買収も計画されていたというよりは突発的で、大型調達の後にとんとんと話が進んだということだった。彼らはコンテンツ制作以外にもガールズマネジメントや動画体験プロデュースなどの「周辺事業」を掲げているので、またこのような話はあるのかもしれない。また、前回取材時に予定しているという新しい独自プラットフォームについてはまだ非公開ながらテストで運用を開始しているということだった。

「(ネット配信だからといって)過激なことをやるだけとか、テレビを劣化させてコンパクトにしたようなものは考えてません。現在テストしているものも個人配信をメインに「個人ではできない映像体験」を掘り下げてる感じですね。突発的な企画もやりますが、主軸になるのはやはりコミュニティ。ユーザーがどうやってつながるかとか、ライブでここまでできるんですかっていう(内容に挑戦している)」(新井氏)。

ニコニコやLINE、Abemaなど大手が立ち上げるプラットフォームに、映像のプロたちがどこまで食い込んで、さらにそこを越えていけるのか。買収の結果は新プラットフォームの正式発表で確認するとしたい。

 

 

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