インドネシアのオードバイ版配車アプリ「Go-Jek」、Tencent(騰訊)らから12億米ドルを調達――バリュエーションは30億米ドルに【報道】

SHARE:

インドネシアの配車アプリ大手 Go-Jek は数ヶ月にわたり、中国のインターネット巨人 Tencent(騰訊)から出資を受けることに向け交渉してきた。

今日(原文掲載日:5月4日)の TechCrunch のレポートによれば、Go-Jek は今回のラウンドを最終的にクローズし、その金額は12億米ドルに達したようだ。記事によれば、Tencent からの投資を受け、Go-Jek のバリュエーションは調達後基準で30億米ドルに達するとのことだ。

このラウンドに参加した Tencent 以外の投資家は不明だが、Go-Jek の既存投資家が参加していると考えられる。

2つの匿名の情報筋を引用して、この調達は先週契約が完了し、まもなく公に発表されるだろうとのことだ。

今回のラウンドは Go-Jek が KKR、Warburg Pincus、Farallon Capital、Capital Group Private Markets などの投資家から5.5億ドルを調達したラウンドに次ぐものだ。

今回の調達について Go-Jek からの確認は得られていないが、長きにわたりインドネシア市場に集中してきたのを終え、ついに東南アジア地域への拡大を目指すものと言われている。

今夏の調達は、アジアにおける非常に厳しい配車スタートアップ市場の競争、特にインドネシアにおいては、興味深い進展と言える。なぜなら、Tencent Holdings(騰訊控股)は Didi Chuxing(滴滴出行、株式保有比率は低い)を含む配車スタートアップ数社に出資している。そして、Go-Jek の競合である Grab の資金調達ラウンドにも参加しているのだ。

Grab は最近、7億米ドルのインドネシア市場マスタープランの一環として e コマーススタートアップの Kudo を買収した後、15億ドルを調達したと報道された。

さらなる情報が得られれば、改めてお伝えしたい。

【via e27】 @e27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する