中国EC大手JD.com(京東)、インドネシアのTokopediaに出資協議中——実現すれば、Tokopediaの評価額は10億米ドル超に【報道】

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Image credit: Daily Social

Bloomberg の報道によれば、中国の E コマース 大手 JD.com(京東)は、インドネシアの E コマース大手 Tokopedia に出資を協議中と伝えられている。

複数の匿名の情報源を引用する形で、この報道では、出資が現在、初期の交渉段階にあると伝えている。JD は数億米ドルを Tokopedia に出資する計画とされており、これが実現すれば、Tokopedia のバリュエーションは10億米ドル超に達する。

Tokopedia は2014年、ソフトバンクグループと Sequoia Capital から1億ドルを調達し、この史上最高の調達額をもって、「インドネシアは、テクノロジーへの投資先として成熟の期を迎えた」と見られるようになった。

2016年4月、非開示の投資家複数から1.47億米ドルを調達したとされるが、CEO の William Tanuwijaya 氏はこの報道について、肯定も否定もしていない

JD にとって、この出資は競合にある Alibaba(阿里巴巴)に対抗する力を強めるものになるだろう(Alibaba は2016年 Lazada の経営支配権を獲得している)。

JD は自社でインドネシアでオンラインマーケットプレイスや物流会社を経営しながらも、来るべき Amazon の東南アジア市場参入などにより困難に直面している。さらに、Lazada は最近、シンガポールで Uber や Netflix と提携した。

JD のスポークスマンは本件に関するコメントを避けた。e27 は Tokopedia に対しても、この報道を確認すべく連絡をとっている。

このニュースについては進展があり次第、続報をお届けする。

【via e27】 @e27co

【原文】

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