オンデマンド型託児スタートアップのTrusted、ニューヨークにサービスを拡大

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Image Credit: Screenshot

オンデマンド型託児サービスを提供する Trusted は、サンフランシスコのベイエリアを飛び出し、ニューヨーク市場に進出した。また、職場でも利用可能な託児サービスが不足しているという問題の解決に向け、会社従業員がサービスを福利厚生として利用できるプログラムをローンチした。

Anand Iyer 氏と Vivian Chan 氏によって2015年に設立された Trusted は、ベビーシッター版 Uber のような存在だ。だが、単純に子どもの面倒をみてくれる人を派遣するだけのものではない。ユーザの大切な家族を預かる人がきちんとした人物であることを保証するために、経歴や運転免許による確認、さらに、テロリストや性犯罪者リストのチェックも行う。ローンチの際に Trusted から話を聞くことができた。彼らのアイデアはシンプルで、「必要なときに安心して子どもを預けることのできる人を探す」というものだ。その際には Trusted が仲介を行い、全ての手配を手助けする。

現在、マンハッタンとブルックリンでも利用可能になったほか、その周辺にある特定の地区(アッパーウエストサイド、リンカーンスクエア、クリントン、ヘルズキッチン、チェルシー、マーリーヒル、トライベッカ、ダウンタウンブルックリン、コブルヒル、ウィリアムズバーグ、フィナンシャルディストリクト、ダンボ 、グリニッジヴィレッジ、イーストヴィレッジ、ソーホーなど)でも利用することができる。マンハッタンとブルックリンを新たに加えたということは、Trusted が米国最大の市場のうちの2つを手に入れたということになる。

Iyer 氏は声明の中でこのように語っている。

私たちチームは、世界で最も素晴らしい大都市の一つであるニューヨークに Trusted を進出させることができ、とても興奮しています。ユーザが仕事やディナーに出かける際に安心して子どもを預けることのできるような、大勢の有能な託児スタッフと協力して仕事をしていくのが待ち遠しいです。

この事業拡大に加えて同社は、子を持つ会社従業員が福利厚生の一環としてサービスを利用できるプログラムをローンチした。このプログラムは、子どもが病気になったり学校が休みになるなど急な場面に対応した託児サービスや、フルタイムまたはパートタイムの託児サービス、送り迎えサービスを提供する。将来的には、職場の中で託児サービスを提供できるようにする予定。

このプログラム「Trusted at Work」の裏には、雇用主だけでなく従業員にも心の安らぎを提供したいという考えがある。雇用主側からすれば、同プログラムを導入することで、子を持つ従業員が家族の問題によって職場を離れる時間を最小限に抑えることができ、さらに、従業員の家族にも気遣っていること(Apple は現在、この点が不十分だとして非難を浴びている)をアピールする優れた人材採用ツールとしても役立つ。子を持つ従業員や、将来的に子を持つ可能性のある従業員は、雇用主が家族を気にかけていることを知れば、彼らの幸福度は上がり、職場や日々の生活で生じるストレスは軽減されるかもしれない。

Trusted はこれまでにシードラウンドで110万米ドルを調達しているが、最近、Naval Ravikant 氏や CrunchFund などから同ラウンドで100万米ドルを新たに調達した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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