Atomico、ストレージサービス「Clutter」の6,400万米ドルの資金調達ラウンドをリード

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Clutter の運送トラック
Image Credit: Clutter

ストレージサービス、いわゆる荷物の梱包や移動、保管サービスを展開する Clutter は本日(6月13日)、Atomico がリードした資金調達ラウンドで6,400万米ドルを調達したと発表した。Clutter のシリーズ A、B ラウンドをリードした Sequoia Capital も追加投資を行った。

顧客はウェブもしくは電話で Clutter に集荷を予約する。集荷チームは指定された荷物を梱包して写真を撮り、預り証を発行した上で Clutter の保管施設に輸送する。ロサンゼルスに拠点を置く同社はアメリカ国内7ヶ所で運営しており、月額費用を払っている顧客は数万人にのぼるという。一番安いプランは荷物1個につき月額7米ドルの Item Plan、一番高いプランは月額459米ドルの Apartment Plan だ。

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Clutter プラットフォーム
Image Credit: Clutter

このようなストレージサービスを展開しているのは Clutter だけではない。競合には Public Storage、Extra Space Storage、CubeSmart などの他、先日 Greylock Partners がリードしたラウンドで800万米ドルを調達した Trove が存在する。

2015年に設立された Clutter はこれまでに1億米ドルを調達している。今回獲得した資金を活用して商品のさらなる開発や従業員の雇用、今後5~6年で拠点を50ヶ所に拡大していく考えだ。また、国際展開も視野に入れている。共同設立者兼 CMO である Ari Mir 氏は VentureBeat 宛の e メールで次のように語った。

当社は先日、シアトルにも拠点を設けました。シアトルには世界最大規模の港が2つもあります。国際展開の準備が整った暁には、カナダや東アジアに展開する足がかりとしてこの拠点が役に立つでしょう。

同社はヨーロッパへの展開も視野に入れており、それが今回、ラウンドの主導者としてロンドンに本拠地を持つ Atomico を選んだ理由の一つにもなっている。ちなみに、Atomico がアメリカのラウンドをリードするのはこれが初めてだ。今回のラウンドでは、新規投資家として GV や Fifth Wall Ventures が Atomico と Sequoia に加わった。Fifth Wall Ventures は先日ステルスモードを抜け、不動産テクノロジーに特化した第1号ファンドのクローズを発表したばかりだ。

Clutter には現在200人以上の従業員がいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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