【動画追加】インフルエンサーがライブ配信でファッションを売る時代ーーモバイル動画Candeeがライブコマース「Live Shop!」公開 #ivs10

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2017.6.7

LIVESHOP

モバイル動画の総合メディア事業を展開するCandeeは6月7日、ライブ配信中に商品を購入できるソーシャルライブコマースアプリ「Live Shop! (ライブショップ )」を本日より公開する。推奨環境はiOSが8.0以降のiPhone/iPadに対応。Androidは4.4以降のOSで動作する端末が対象になる。利用は無料。

Live Shop!は読者モデルなど、影響力のあるインフルエンサーといわれる個人が出演し、ライブ配信をしながら流行のファッションやメイクなどの紹介を通じてアイテムを販売できる通販サービス。視聴者はコメントを通じて出演者とコミュニケーションも取ることができる。その他、アンケートや抽選販売などの視聴者参加型のサービスも提供される。

個人が商品紹介する「個人チャンネル」については6月からアソビシステム所属タレントによる配信が決定している他、各ブランドやメディアが持てる「ブランドチャンネル」「メディアチャンネル」も開設が可能で、今後これらの拡大、取り組みを強化する。

インフルエンサーによるライブコマースの可能性

2017-06-07 14.45.48

立ち上げの背景として日本国内のEC市場拡大がある。経済産業省発表のEC市場規模は約13.8兆円で、前年比7.6%増と2010年から右肩上がりで拡大を続けている。Candeeでは中でもEC化率が9%程度とまだ低いアパレル産業に注目し、対象となるコンテンツ・アイテムを取り扱う。

また、インフルエンサーによるライブコマースについては本誌でも取り上げたこの記事にもある通り、中国の熱気がすごい。記事にも取り上げられている女性は「ファッション・インフルエンサー」として2カ月で1000万回近い再生回数を生み出し、 Taobao(淘宝)で数億ドルの記録的な売上を叩き出すことに成功しているそうだ。Candeeが目指すモデルのひとつはまさにここにある。

さらに先日お伝えした通り、Candeeはニコニコ動画などで実績のあるライブ配信事業「アポロ」を買収し、自社スタジオを中心とした映像のプロによるクオリティを担保、関わる制作スタッフの数も年内の80名体制を目指している。今回お披露目となったLive Shop!は予ねてから話に上がっていた自社プラットフォームの第一弾となる。

現在、神戸で開催中の招待制カンファレンス「Infinity Ventures Summit」でCandee創業者、國光宏尚氏が登壇してサービスの紹介をしているので後ほど追記する。

放送と通信がひっくり返る「ソーシャルビデオ革命」

以下、國光氏のプレゼンテーション内容から追記。

IMGP4410
Candee創業者で会長の國光宏尚氏

「ソーシャルゲームが流行したのはみんなで楽しんだから。それはスマートフォンがでてきて可能になった。動画も同じ。みんなで見たほうが楽しい。ソーシャルビデオ革命はスマホファースト、ソーシャル、インタラクティブ、この三つのキーワードで発生する」(國光氏)。

テレビっぽいコンテンツをスマホに押し込めるのではなく、あくまで「スマホに最適化された」プロクオリティのコンテンツを再発明するのがCandeeのコンセプトだ。この辺りは以前のインタビューでまとめているので気になる方は参照されたい。

今回発表されたLive Shop!はそのコンテンツ製作コンセプトを十分に活かせる自社プラットフォーム「Live up!」の第一弾プロダクトとしてお目見えした。それ以外のサービスについてはまだ公開されていないが、同社が提供するキャスティング事業や広告などの方向性を考えると何か見えてくるのかもしれない。

また、國光氏は少し先の話として2020年にやってくる5G通信と4K/8K対応の未来についても言及していた。彼の話ではその時、テレビはまだ映像技術的に2Kに留まっており、より美しい映像体験を経験してしまった世代は4K/8K対応したスマホ映像を大型テレビに「キャスト(Wifi経由などで投影する方法)」したくなると予想。

当然、操作はスマホでやることになり、今、Live Shop!などで提供している演者とのインタラクションや購入といったアクションがテレビに浸透、よりユーザーターゲティングなどに優れるインターネット方式の映像配信が現状のテレビ放送を飲み込むのではと説明していた。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!




----------[AD]----------