ビル・ゲイツ氏やジェフ・ベゾス氏らも出資するガン早期発見スタートアップのGRAIL、電通ベンチャーズなどから9億ドルを調達し日本進出へ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.6.13

シリコンバレーのメンロパークに拠点を置き、血液検査だけでガンの早期発見を実現する技術を開発する GRAIL は、今年3月にシリーズ B ラウンドで9億ドルを調達していたが、13日、電通ベンチャーズがこのラウンドに参加していたことを明らかにした。電通ベンチャーズの出資比率などは明らかになっていない。

シリーズ B ラウンドはシカゴ拠点のバイオテック VC の ARCH Venture Partners がリードインベスターを務めており、電通ベンチャーズ以外に医薬大手の Johnson & Johnson(NYSE:JNJ)などがこのラウンドに参加した。

GRAIL は、2016年に遺伝子シーケンス企業の Illumina からカーブアウトしたスタートアップで、Google X の元 Senior VP である Jeff Huber 氏が CEO を務める。昨年同社が実施したシリーズ A ラウンドでは、Bill Gates 氏や Jeff Bezos 氏の Bezos Expeditions などから1億ドルを調達している。

GRAIL の技術では、腫瘍細胞から血液中に流れて来た DNA や RNA を見つけ、それを DNA シークエンシング(DNA の配列情報の読み取り)することでガンの判定を行う。実用化目標は2019年で、一検査にかかる費用は500ドル前後が想定されている。この DNA シークエンシング自体は目新しいコンセプトではないが、安価かつ手軽に実用レベルのサービス化に努めている点が、GRAIL が高く評価される理由のようだ。

電通ベンチャーズでは、今回の出資とあわせ、GRAIL の技術を日本で実用化するにあたり、クライアントやパートナー企業とのアライアンスを積極的に後押しするとしている。

なお、電通ベンチャーズは2015年4月に設立されたファンドだが、GRAIL への出資を明らかにしたのにあわせ、ファンドの運用規模を50億円から100億円に増額したことも明らかにした。LP については公表されていないが、主に電通グループや関連企業による出資と推測される。これまでのポートフォリオのイグジット例もいくつか見られており、2015年9月に出資したクラウド最適化スマホ「Robin」の開発元 Nextbit は、今年に入ってスマホ業界進出を狙うゲームデベロッパの Razer に買収された

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