韓国のリファラル採用サービス「Wanted」、オークファン・ベクトル・リスクモンスターなどからシリーズBで10億円相当を調達——日本でのサービス展開を本格化

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韓国でリファラル採用サービスを提供する Wantedlab(원티드랩)がシリーズ B ラウンドで合計100億ウォン(約10億円)の資金調達を実施した。韓国国内からは、Stonebridge Capital、KTB Network、Colon Investment、SL Investment、KDB 産業銀行(산업은행)、IBK企業銀行(기업은행)、韓国投資証券(한국투자증권)、IBK Truben(IBK-트루벤)の8社が参加、日本からもオークファン(東証:3674)、ベクトル(東証:6058)、リスクモンスター(東証:3768)など東京の上場企業3社が今回の投資に参加した。

Wantedlab が提供するサービス「Wanted(원티드)」は、従来からオフラインで行われていた知人推薦とヘッドハンティングのビジネスモデルをモバイルで実装した。知人を推薦して採用されると、推薦人と採用者の両方に100万ウォン(約10万円)以上の報酬を受け取ることができる。知人同士による人材採用の機会を、共有する線の行動を継続することができるように作ってくれたのだ。

2015年のサービス開始以来、Wanted は Facebook、Amazon Web Services(AWS)、Nexon、SKT など1,000を超える企業顧客を獲得、今年4月からは日本に進出し、楽天や SBI などの大手企業にサービスを提供している。募集は知人間の社会的ネットワークを介し、募集ポジションに適した人を経済的かつ迅速に見つけることができ、従来の広告やコールドコール(飛び込み営業)よりも、説得力をもって伝達できるというメリットがある。最近では、人工知能を活用して6万件以上の採用・不採用データを学習し、求職者と企業の両方に成功率の高いマッチングを提案している。

KTB Network のチーム長であるキム・チョンス(김천수)氏は、次のようにコメントしている。

過去2年間、Wanted は選択と集中により、人材採用と知人推薦のためのモバイルプラットフォームを高度化した。今回のフォローアップ投資を通じて、韓国の内外での爆発的な成長につながるものと期待している。

Stonebridge Capital のシニアチーム長であるオ・ジソン(오지성)氏は、次のようにコメントしている。

Wanted は、広告を中心とし、非効率的な採用市場での企業と求職者にとって、手の届かない部分を攻略してきた。単純な広告を越えて、データをもとにして実際の採用確率が高いマッチングを見つけ出し、これからのゲームチェンジャーになることを期待する。

Wantedlab 代表のイ・ボクギ(이복기)氏は、次のように抱負を明らかにした。

企業は、業界の専門家や社員による人材の推薦を最も信頼しており、実際に推薦による随時採用の割合を増やしている。これからは、ソーシャルネットワーク、人工知能などが採用プロセス全体を革新する。Wanted は東京を皮切りに、世界の大都市に進出していく計画だ。

Wantedlab は2015年9月、KTB Network、Stonebridge Capital、Mirae Asset Ventures Investment からシリーズ A ラウンドで17億ウォン(約1.7億円)を調達している。

【原文】

【via BeSuccess】@beSUCCESSdotcom

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