「IoTを使った頑張らない介護」のZ-Works、シリーズAラウンドでSpiral Venturesなどから4億円を調達——介護施設115拠点に導入へ

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複数ウェブサイト報道によると、IoT 介護支援システムを開発する Z-Works は、シリーズAラウンドで4億円を調達した模様だ。このラウンドに参加したのは Spiral Ventures、キヤノンマーケティングジャパン(東証:8060)、インフォコム(東証:4348)、LIXIL(東証:5938)、国際航業、かながわサイエンスパーク系の投資ファンド KSP。この調達とあわせ、Spiral Ventures パートナーの岡洋氏、インフォコム・オープンイノベーションセンター長の城野洋一氏、キヤノンマーケティングジャパンから1名(選任予定者名未発表)が社外取締役に就任する。

Z-Works は介護で必須となる見回り・通知・情報共有を、センサーとクラウドで運用することで、介護ビジネスや在宅介護の負担を軽減するプラットフォーム「Life Engine」を開発。男性で9年、女性で12年あると言われる実寿命と健康寿命の差の期間について、寝たきりなど症状が重篤化するのを防止することを意図している。心拍計センサー、モーションセンサーなど身には付けないセンサー技術を活用し、心拍数・呼吸数・離床や寝返り、トイレの長時間使用などを遠隔で検知し、必要に応じて介護者に通知する。

昨年には Tech in Asia Singapore 2016 東京予選で優勝Tech in Asia Singapore 2016 本選で2位、シニア向けヘルスケアアクセラレータ Aging2.0 東京大会でも優勝している。また、平成28年の総務省「ICT イノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」に採択された。

今回の資本調達先のうち、キヤノンマーケティングジャパンとは「居室見守り介護支援システム」を共同開発しており、介護事業会社 SOMPO ケアネクストが運営する全国115施設に導入する予定。Z-Works との共同事業を機に、キヤノンマーケティングジャパンは介護支援専門部門を社内に発足させる。また、国際航業は、GPS 電波の届かない屋内環境で位置情報を捉える技術を提供している。

Tech in Asia Singapore 2016 でピッチ登壇する、Z-Works 代表取締役共同経営者の高橋達也氏
Image credit: Masaru Ikeda

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