VRソフトウェア開発のDVERSE(ディヴァース)、凸版印刷から100万米ドルを資金調達——次世代VRソリューションの開発で業務提携

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VR(バーチャルリアリティ)ソフトウェアを開発するスタートアップ DVERSE(ディヴァース)は10日、凸版印刷(東証:7911)と資本業務提携を5月31日に締結していたことを発表した。また、この提携において、DVERSE は凸版印刷から Convertible Equity( CE 型新株予約権)により100万米ドルを調達したことも明らかにした。これは、DVERSE にとって、2015年7月のシードラウンド(調達額非開示)、昨年6月の103.9万ドルの調達に続くものだ。

DVERSE は今年2月、建築・土木業界をターゲットとした VR ブラウザ「SYMMETRY alpha(シンメトリ・アルファ)」を公開している。SYMMETRY alpha では、CAD データ(SketchUp ファイル)をインポートすることで、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)を使って、建築物の外観だけでなく、その内部に身を置いて擬似的に周囲を見渡す体験を実現できる。6月には、SYMMETRY alpha の機能を拡張し、建築・土木で利用される点群データ(.rcp ファイル)をインポートすることで、建築物の大きさ、形、色などを体感できるようにすることを発表している

一方、凸版印刷はウェブサイト「トッパン VR アーカイブ」にも見られるように、建築物の VR データ化や再現で数多くのプロジェクトを手がけている。今回の業務提携内容の詳細については明らかにされていないが、両社は SYMMETRY alpha をベースに、凸版印刷が進めてきた VR ソリューションやコンテンツの開発で協業すると考えられる。

SYMMETRY alpha

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