カップルや友達の愛をテーマにした出張撮影サービス「ラブグラフ」が総額1.4億円を調達、若者層が求める「撮影される体験」を提供

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最近の女子大生の間では盛れないカメラアプリを「ブスカメラ」と呼ぶらしい。(盛れないとは可愛く写真が取れないことを指す)

自撮りアプリのSNOW撮影女子会など可愛く盛れる写真、いわゆる「フォトジェニックな写真」を撮れるアプリやサービスを若い女性たちは日常的に利用している。

そんなフォトジェニックな写真を撮れるサービスのひとつ、カップルや友達同士の撮影サービス「ラブグラフ」は7月7日、総額1.4億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先はグリーベンチャーズ、3ミニッツ取締役CFOを務める石倉壱彦氏とその他個人投資家で、株式比率や払込日は非公開。

ラブグラフはカップルや友達、家族とお出かけする際にプロのカメラマンが同行して写真撮影をするサービスで、記念日や結婚式の前撮りなどに多く利用されている。2014年1月より開始された同サービスは現在全国で対応しており、累計撮影数が3500組、月間撮影数は200組を超える。

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同社メンバー/同社提供

 

ラブグラフは写真スタジオではなくリッチ版のプリクラ体験

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同社取締役CCOの村田あつみ氏/同社提供

ユーザーは全体の47%が大学生、次いで新卒1〜2年目の社会人が全体の22%。申し込みの8割を女性が占める。10代後半から20代前半のユーザーが写真館やフォトスタジオではなく、ラブグラフを利用する理由を同社取締役CCOの村田あつみ氏に聞いてみたところ、下記のように回答してくれた。

「まず、この世代のユーザーはラブグラフを写真館や写真スタジオと比較するという概念がありません。撮影された写真を目的にしているというよりは、写真撮影をする体験に価値を感じてラブグラフを選んでいただいています。比較するのであればディズニーランドも行きたいけど、ラブグラフもしたい!というような感覚ですね」(村田氏)。

また若年層がラブグラフなどのフォトジェニックなサービスにユーザーが惹かれる理由を次のように語る。

「撮影されるという体験からモデル気分を味わう。さらに、写真がもらえるので思い出になる。もらった写真をSNSでシェアすることでいいね!やコメントがもらえることに価値観を感じる。というような3段階がポイントだと思っています。写真撮影というよりプリクラに似ている感覚です。

世界観はラブグラフで言うと、ほっこりするというコンセプトが支持されています。この彼氏は本当にこの彼女が好きなんだろうな、という表情や暖かい気持ちにさせるような写真に共感する人が多いです」(村田氏)。

今回調達した資金は、新規顧客の開拓のための人件費およびマーケティングに充当する。また初回利用のハードルを下げるための撮影会にも取り組む。

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