ゲームデベロッパのRazerがマレーシアのフィンテックスタートアップMOL AccessPortalの少数株を取得、ゲーム用仮想通貨の普及を目指す

by Tech in Asia Tech in Asia on 2017.7.3

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Photo credit: Vision Gaming.

Razer は昨夜(6月20日)、マレーシアのフィンテックスタートアップ MOL AccessPortal への戦略的投資を発表した。2社は広範なパートナーシップを結んでおり、この投資はその一環である。パートナーシップ全体としては、Razer が運営するバーチャル通貨「zGold」について、MOL を総代理店とすることを意図している。

米国とシンガポールで運営する Razer の発表によると、同社の完全子会社である ZV-Midas が MOL の発行済株式の19.9%を取得したという。取得した株式は MOL の既存株主2者が手放したもので、MOL の企業価値は1億米ドルになる。

Razer ブランドの知名度を生かし、MOLPoints は新たに「zGold-MOLPoints」という名前に変更される。MOLPoints はすでに東南アジアにおいて最も普及しているという。このバーチャル通貨は Razer のオンラインネットワークのほか、合計100万店を超えるオンラインストアと実店舗で購入できるようになる。販売国はオーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなど計17ヶ国だ。

zGold は Razer が手がけるデジタルウォレットプラットフォーム「zVault」の一角を成す。ゲーマーはクレジットカードや PayPal などで zGold を購入し、デジタルウォレットにチャージすることができる。チャージした zGold-MOLPoints は、Facebook Gameroom や PlayStation Store Asia などのストアでゲームを購入・プレイするのに利用でき、いくつかの国ではゲーム販売企業から直接購入することも可能だ。

Razer は、zGold が世界中のゲームコミュニティで使われることを目標としている。CEO で共同設立者の Min-Liang Tan 氏は声明の中で、MOL とのパートナーシップで同社が「ゲーマーに恩恵を還元」しやすくなると述べている。具体的には、取り扱うデジタルコンテンツや決済手段を増やしたり、ポイントプログラムを拡充したりするという。

今回の取引に付帯する条件として、Razer と MOL はいくつかの技術的アセットを相互にシェアし、「フィンテックセクターにおけるイノベーションの加速」を図ることで合意した。ここ数ヶ月で Razer は技術面のポートフォリオを強化しており、例えばオーディオエンジニアリング企業 THXモバイルデバイス製造企業 Nextbit を買収している。また、Tan 氏は昨年9月、AI や VR/AR、ロボティクスなどの分野を対象とした3,000万米ドル規模のベンチャーファンドのローンチを発表している。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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