イスラエル発のモバイルアプリDSP大手Taptica、モバイルマーケティングスタートアップのアドイノベーションを最大570万ドルで事実上買収

SHARE:

イスラエルに拠点を置くモバイルアプリ DSP 大手 Taptica(AIM:TAP)は17日、東京のモバイル広告分析スタートアップであるアドイノベーションを買収したと発表した。アドイノベーションのリリースでは資本業務提携と表現されているが、Taptica の発表したリリースによれば、事実上の買収であるようだ。両社はアドイノベーションのバリュエーションや買収額を公表していないが、有名経済ニュースサイト Morningstar は、買収額を最大570万ドル(発行済全株式の57%に対して)と報じている。

アドイノベーションは2010年3月に設立。これまでに「AdStore Tracking」や「HITRACKING」など、モバイルデベロッパ向けの広告分析ソリューションを開発し、2013年にはDBJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルから1.6億円を調達、2014年にはデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC、東証:4281)と資本業務提携を果たしている。一時期は、ロシア市場への進出も画策していた。今年2月には Taptica と提携し、Taptica の DSP 製品の日本市場へのマーケットエントリをアドイノベーションが支援することを明らかにしていた。

今回の買収を受けて、Taptica からは4人がアドイノベーションの取締役に就任予定で、現在のアドイノベーション取締役である石森博光氏と竹内純氏は続投となる。今後は、アドイノベーション、Taptica、DAC の3社で事業拡大を行なっていくとしている。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する