カスタムシャツを販売するOriginal Stitch、人工知能を使ってベストなサイズを測定

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Original Stitch のBodygramはコンピュータビジョンを用いてシャツのサイズを測定する。
Image Credit: Original Stitch

カスタムシャツをつくるこのスタートアップは、人工知能を活用して、あつらえの衣類をつくる手がかりを発見した。ユーザーが自分でサイズを測るのではなく、Original Stitch の新しい Bodygram という機能は、コンピュータビジョンを使ってユーザーが気に入っているボタンダウンシャツのサイズを抽出し、複製することができる。

Original Stitch は2015年に創業した。その人のためだけに作られたユニークなシャツを選べることを約束している。だが、同社の既存のプロセスでは、顧客は自分でサイズを測って、シャツのサイズを推測することが求められる。

Original Stick のジン・コー CEO によれば、このプロセスは様々な問題につながるという。サイズ測定のエラーや、身体にぴったりしたシャツを好まない場合、ユーザーエクスペリエンスの低下になる。

カスタムシャツをこれまで着たことがなく、初めて試した人は、身体にぴったりしすぎるという理由でシャツを好まないことがあります。分かったのは、ユーザーはサイズが予測できて、自分のお気に入りの形に合っているシャツを求めているということです。(ジン・コー CEO)

この予測可能性と一致性こそ、Original Stich が Bodygram を使って成し遂げようとしている点だ。ユーザーは自分のお気に入りのシャツを広げ、その上に一枚の紙を載せ、スマホのカメラで写真を撮る。そうすれば、システムがそこからサイズを計測する。

同社の目的は、自分に合ったカスタムシャツが簡単に手に入るようにすることだ。そうすれば、自分にぴったりの1、2枚のシャツを見つけるために、何枚ものシャツを試着しなければならないことにうんざりしている人々にとって、オンラインショッピングが便利なものとなる。

Original Stitch のもっとも手頃なモデルのシャツは50ドルからスタートし、多くのシャツは80ドル以上だ。

コー氏によれば、Original Stitch の以前のシステムを使った注文では返品率が23パーセントであったのに対して、Bodygram を使った注文では返品率がたった3パーセントであるという。

男性シャツ向けに Bodygram を支えるマシンビジョンモデルは、将来さらに幅広く適用できる可能性がある。靴や女性向けの衣服など、その他の服飾品にもシステムが活用できる可能性があることを示した画像をコー氏は見せてくれた。こうした製品を同社が製造する予定はないが、他のリテーラー向けにマーケットプレイスやテクノロジーを提供できるかもしれない。

(本記事は抄訳になります。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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