HTC Viveが運営するVR/ARアクセラレータプログラム「VIVE X」、第2バッチから33チームが卒業

by TechNode TechNode on 2017.7.10

VIVE X は、HTC Vive が運営する1億米ドル規模のVR/ARアクセラレータプログラム。6月26日、VIVE Xの最新バッチから新たな卒業生が誕生した。VR/AR ハードウェア、エンターテイメント、サービス、エンタープライズソリューション、ツールなどを扱うスタートアップ33社が、大勢の投資家、起業家、メディアが座る観客席を前に自らの商品のピッチを行った。

完璧な VR/AR 体験を味わえるかどうかは、仮想世界に自分が物理的に存在しているような感覚、つまり没入感にすべてがかかっている。そうした没入感を得るために、今までは主に視覚と聴覚を利用してきた。だが、これまでのような方法でもっとリアルなバーチャル体験を求めるユーザの欲求を十分に満たすことができるだろうか? この質問に対する VIVE X 卒業生たちの答えは「ノー」だ。

最新の第2バッチでは、VR/AR 体験にさらなる感覚をプラスしようと挑戦している多くのスタートアップが存在する。

TEGway(韓国)

TEGway は ThermoReal の関連企業で、高性能なフレキシブル熱電デバイス(F-TED)の開発を行っている。F-TEDテクノロジーを応用した同社の「ThermoReal」ソリューションによって、VR/ARユーザは温度や痛みを感じることができるようになる。場面の変化に合わせて瞬間的な熱さや冷たさを感じたり、温度が徐々に変化する感覚や、熱さや冷たさが変わる感覚を得ることができる。

CEOのKevin Yi(이경수)氏は TechNode(動点科技)に対して次のように語っている。

このソリューションは、ジョイスティックやコントローラ、ゲームパッド、そして将来的にはハプティックグローブ(触覚グローブ)やVRスーツなどあらゆるデバイスに簡単に組み込むことができます。

TEGway は現在4つのプロトタイプを開発しており、教育や医療、自動車など幅広い分野に応用することを検討している。

スマートフォンに装着されたスティックを通じて、温度変化を感じることもできる。

bHaptics(韓国)

bHaptics はユーザに触覚フィードバックを提供する。前腕、額、胸、背中に触覚デバイスを装着することによって VR への没入感を高め、より VR に集中することができるようになる。これらのデバイスは付属の触覚エディットソフトウェアによって完全にプログラムすることが可能だ。開発者は様々なコンテンツに適切な触覚フィードバックを追加できるので便利だ。

Aurora AR(中国)

視覚的な体験についても進化が期待できそうだ。 Aurora AR は、110度〜135度の超広視野技術とARグラス光学の開発を行っている。同社はこれまで、インサイドアウト式トラッキング機能を搭載したコンパクトな日常用メガネから110度の広視野ARメガネまで、様々な商品を開発してきた。Auroraの技術を搭載したARメガネは屋外でも屋内でも利用可能で、明るい日差しのもとでも利用することができる。

この技術はまだ試作段階で、2017年9月には大量生産型のARメガネに搭載される予定。

新たな現実に対する欲望の低下

ベンチャーキャピタルの VR/AR スタートアップに対する投資意欲は2016年に急激な高まりを見せたが、その後は徐々に減少した。2017年第1四半期の資金調達総額と投資総額はここ1年で最も低い数字となり、業界関係者らは先行きに対する不安を募らせている。しかし、VIVE の中国担当責任者 Alvin Wang Graylin (汪叢青)氏は、市場は依然として堅調だと考えている。

VR/AR スタートアップに投入された資金の総額が前年比で大幅に減少していることは確かです。しかし、Magic Leap の1回の資金調達が、2016年第1四半期の資金調達総額の大部分を占めている、という事実が見落とされがちです。Magic Leap の件を除けば、2017年の資金調達総額は前年同期と同水準になります。

さらに、今年第2四半期に Unity と Improbable が大規模な資金調達を行ったことによって、資金調達総額は押し上げられている、と語った。

また、彼は VR ゲームで AAAタイトル(大ヒットタイトル)が登場し、この市場の発展を後押ししてくれることを期待している。

今年下半期には AAA タイトルとなるような VR ゲームが少なくとも4本リリースされる予定です。また、スティーブン・スピルバーグ監督の映画最新作『Ready Player One』の公開も予定されています。1年後にこの超大作映画が公開されれば、何十億という人々が、VR とは何なのかを知ることとなるでしょう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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