PLEN Projectが中国企業との合弁事業を解消、新会社PLEN Roboticsを設立し「PLEN Cube」事業を継続へ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.8.7

Maker Faire Tokyo 2017 で披露された、PLEN Cube の夏仕様デザイン
Image credit: PLEN Robotics

大阪を拠点とするロボティクス・スタートアップの PLEN Project と中国の家電メーカー Goertek(歌尔声学、深圳証取:002241)は昨年3月にジョイントベンチャー PLEN Robotics を設立していたが、1日、両社はジョイントベンチャーの解消を発表した。これを受け、PLEN Project は、独立した新会社である PLEN Robotics を設立、PLENGoer Robotics が行ってきた開発中のパーソナルアシスタントロボット「PLEN Cube」に関わる事業を引き受ける。

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PLEN Project、PLEN Robotics の両社の取締役で COO を務める富田敦彦氏によれば、これまで PLEN Project の代表取締役 CEO を務めてきた赤澤夏郎氏が PLEN Robotics の代表取締役 CEO を兼任。また、両社の役回りについては、PLEN Project がオープンソースロボット「PLEN2」、ロボットを利用した教育事業、第三者からの受託案件を中心にするのに対し、PLEN Robotics は PLEN Cube と、それをベースにしたクラウドサービスに展開が中心になるとのことだ。PLEN Project は教育という息の長い取り組みであるため自力でコツコツ取り組むことになる反面、PLEN Robotics は画像認識、音声認識など AI 関連につながる最新ソフトウェアの比重・開発負担が大きいため、外部との事業提携や資金調達を積極的に求めていくとしている。

PLEN Robotics は、今回の GoerTek との関係解消が、PLEN Cube に関わる事業の将来展望を見据えた前向きなものであることを強調している。GoerTek の 量産ノウハウ、音響関連の技術、生産能力の高さは魅力的であったものの、それらを前提にすると大量の製品を生産する必要があり、PLENGoer の経営が逼迫することが明らかになったとのこと。ジョイントベンチャーを解消することにより、自由な条件の下で PLEN Cube の開発を進めることを PLEN Project と GoerTek が合意した。ジョイントベンチャー設立当初は PLEN Cube のプロトタイプ制作に傾倒していたようだが、今回の関係解消は、実際にプロダクトがマーケットレディに近い状態になったのに伴い、両社が改めてビジネス条件を精査した上での結果と言える。

Makers Faire Tokyo 2017 で PLEN Cube 夏仕様デザインを披露する、PLEN Robotics 代表取締役 CEO の赤澤夏郎氏
Image credit: PLEN Robotics

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