チャットボットが日程調整をしてくれる「オートーク」運営、500 Startups JapanとKLab Venture Partnersから数千万円を調達

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左から:Chief Design Officer の塚由恵介氏(Chief Design Officer)、CEO の伊藤翼氏
Image credit: Regulus Technologies

チャットボットが複数人の日程調整をしてくれるパーソナルアシスタント「オートーク」「オートークビズ」を開発・提供する Regulus Technologies は31日、500 Startups Japan と KLab Venture Partners からシード資金を調達したことを発表した。正確な調達金額は明らかにされていないが、数千万円程度とみられる。

Regulus Technologies は、インタレスト・シェアの「log」を開発していた we-b(現在は、プログラミング教室「TECH:CAMP」 を提供する div として知られる)出身の伊藤翼氏(現 CEO)と塚由恵介氏(現 Chief Design Officer)により2016年12月に創業。個人ユーザ向けの「オートーク」と法人ユーザ向けの「オートークビズ」を開発し、今年7月からサービスを提供している。

Image credit: Regulus Technologies

「オートーク」では、ユーザの Google カレンダや Outlook カレンダなどと連携し、アポを取る相手とユニークな URL リンクを共有するだけで、候補日のやりとりか代行し自動化することができる。「オートークビズ」には、加えて、氏名や勤務希望地・時間などの基本情報をヒアリングする機能が備わっており、アルバイトを多く採用する企業などで面談調整を担当するコールセンターの業務省力化を実現しており、すでに複数の上場企業に採用されている(ネオキャリアが採用していることを明らかにしている)。

同社では、今回調達した資金により、エンジニア、セールス、マーケターなどの人材採用を活発化させ、サービス開発スピードと成長をさらに加速させたいとしている。今後の機能追加により、日程調整時の会議室やレストラン予約などへの送客、個人カレンダーの空き時間への広告訴求などでマネタイズを図る。

Image credit: Regulus Technologies

チャットボットを使ったスケジュールの自動調整の分野では、Facebook の「M」(アメリカでのみ利用可)、今月 Slack や Alexa との連携を念頭にシリーズ B ラウンドで1,000万ドルを調達した「x.ai」(Fenox VC がリード、Silicon Valley Bank と DCM Ventures が参加)、韓国の Kono Laboratories の「kono(코노)」などがある。日本では、昨年 TECH LAB PAAK の第3期Subot というサービスが登場していたが、こちらはすでにサービスを終了しているようだ。

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人工知能分野では、スマートアシスタントとチャットボットが最も期待されている昨今、Regulus Technologies の今後の成長に期待したい。同社では、今回の調達資金の使途として前述したように、複数の職種で人材の募集をしている。

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