インドネシアのマーケットプレイス最大手Tokopedia、Alibaba(阿里巴巴)のリードで11億米ドルを調達

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Tokopedia の共同創業者兼 CEO William Tanuwijaya 氏
Image credit: Masaru Ikeda(2016年2月17日、HackOsaka 2016 で撮影)

インドネシアの E コマース大手 Tokopedia は今日(8月18日)、中国のインターネット大手 Alibaba(阿里巴巴)のリードにより、11億米ドルを調達したことを確認した。この調達には、既存投資家も参加している。ジャカルタで開かれた同社の創設記念イベントで、Tokopedia CEO の William Tanuwijaya 氏は、Alibaba が少数株主になる予定であると発表した。

Tanuwijaya 氏は資金が注入された際の Tokopedia の正確なバリュエーションを開示することは拒否したが、今回の調達により、Tokopedia が Go-JekTraveloka と並んで、待ち望んでいたユニコーンリスト入りを果たしたことになる。

今回の調達に先立ち、Tokopedia はソフトバンクグループや Sequoia Capital から1億米ドルを調達している。その後、さらなる調達を実施したとも噂された。Tokopedia は新規に調達した資金を、ビジネスの強化と加速、「東南アジア最高のテクノロジー R&D センター」の建設、インドネシア国外でキャリアを築いてきた人材に母国で貢献してもらえるよう魅了すべく使う計画だ。

Tokopedia は、Alibaba が投資するオンラインマーケットプレイスとしては、昨年、Alibaba が過半数株式を取得した Lazada に続き2番目の規模だ。Alibaba の Tokopedia への出資は7月から噂されており、当初報道されていた調達金額は5億米ドルというものだった。同時に、Tokopedia は、Alibaba の競合に当たる JD.com(京東商城)とも出資を受けるべく交渉中と報道されていた。今回の取引の詳細について確実な情報は無いが、Alibaba が出資者に加わったことで、JD.com からの出資話が無くなった可能性が高い。

Tanuwijaya 氏は、「Alibaba はグローバルな E コマース業界における幅広い経験を持っており、先生およびロールモデルとして学ばせてもらうスタートアップとして選んだ」、と述べた。同氏はまた、Tokopedia 上の事業者が200万社、サイトおよびアプリへの月間訪問者数は3,500万人(訳注:原文では35人となっているが、million が抜けていると推測される)、月間閲覧数は1億5,000万件に上っていることを明らかにした。2009年に設立された Tokopedia は、現在従業員数1,500人。その状況から「Tokopedia Tower」と呼ばれる、南ジャカルタの新オフィスに移転したばかりだ。

昨日(8月17日)には、インドネシアのファッション E コマースプラットフォーム「Sale Stock」は、シリーズ B+ ラウンドで、Gobi Partners、Alpha JWC Ventures、Convergence Ventures、Golden Equator、KIP、MNC、SMDV から2,700万米ドルを調達したと発表している

【via e27】 @e27co

【原文】

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