中国のニュースアグリゲーションアプリ「Toutiao(今日頭条)」、新ラウンドで20億米ドルを調達——バリュエーションは200億米ドル【報道】

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ロイターが消息筋からの情報として伝えたところでは、Jinri Toutiao(今日頭条)は新しい資金調達ラウンドで、200億米ドル(約2.2兆円)超のバリュエーションで、20億米ドル(約2,183.9億円)以上を調達したようだ。報道では、この中国を代表するニュースアグリゲーションアプリが、新しいラウンドのリードインベスターとして、アメリカのプライベートエイティファーム General Atlantic を獲得するかもしれない、と伝えている。Toutiao および General Atlantic の両社は、この調達についてまだ認めていない。

Toutiao は中国国外では有名ではないかもしれないが、国内市場では、新しい BAT(Baidu=百度、Alibaba=阿里巴巴、Tencent=騰訊)だと言われている。2016年末、Toutiao はシリーズ D ラウンドで Sequoia Capital、中国建設銀行の投資部門 CCB International(建銀国際)などからシリーズ D ラウンドで10億米ドルを調達している。

Toutiao は現在、自らのニュースフィードアプリや類似したニュースアグリゲーションプラットフォームへの投資を通じてそのリーチを伸ばしつつある。Toutiao はこれまでに、Flipboard(編注:原文では Flipboard となっているが、正しくは Flipagram)を買収した北米をはじめ、ブラジル、インド、インドネシア、日本に進出している。

Toutiao は、その成長の多くをデジタル広告戦略に依存している。昨年、Toutiao はフィード内広告で60億人民元(983億円)の売上があったと報告した。今年、同社の創業者で CEO の Zhang Yiming(張一鳴)氏は、売上見込を150億人民元(2,457.6億円))に設定した。

しかしながら、Toutiao の人工知能によるアグリゲーションシステムは、。最近のテレビ局の Beijing Time(北京時間)からのものをはじめ、著作権違反についての非常に多くの告訴をもたらしている。2016年11月には、ニュースウェブサイトの Ifeng(鳳凰)が、著作権侵害により2,200万人民元の損害を被ったとして Toutiao を訴えた。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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