ビジネスSNS「Wantedly」運営、ウォンテッドリーが東証マザーズ上場へ

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ビジネスSNS「Wantedly」などを提供するウォンテッドリーは8月10日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認された。証券コードは3991、市場区分はマザーズ。5万株を公募し、8万株を売出す。(オーバーアロットメントは1万9500株)。主幹事は大和證券が務める。

価格の仮条件は8月28日に決定し、ブックビルディングの期間は9月7日から9月12日までとなっている。価格決定は9月6日。平成28年8月期の売上高は8億4000万円で経常利益は1億2000万円、当期純利益は7700万円。現在進行中の平成29年7月期は第3四半期時点で連結売上高9億1000万円。但し、これはWantedly Singaporeを含んだ連結営業売上となる。

主力サービスの「Wantedly」を利用する個人ユーザは約80万人、企業ユーザは2万3千社。ビジネスSNSの月間利用者数は150万人で、これはブラウザもしくはアプリでアクセスしたユニークユーザー数となる。なお、これらのユーザーが月間に1回以上アクセスするアクティブ率は27%となっている。

上位株主は同社創業者で代表取締役の仲暁子氏が69.98%で筆頭、サイバーエージェントが11.1%で続き、川田尚吾氏(6.38%)、木村新司氏(4.13%)、川崎禎紀氏(3.26%)、アーキタイプ(2.02%)、日本経済新聞社(1.17%)相川直視氏(0.59%)杉山全功氏、松本浩介氏(共に0.42%)となっている。

ウォンテッドリーの創業は2010年(創業当時の社名はフューエル)。Facebook Japanで日本法人の立ち上げに参加した仲氏が当時まだ国内で存在が大きくなかったリファラル採用に注目し、「Wantedly」を立ち上げた。

その後、単なる採用プラットフォームとしてだけではなく、世界的に成長を続けるLinkedIn(リンクトイン)のようなビジネスSNSとしてのポジショニングを強め、企業訪問マッチングの「Wantedly Visit」、名刺管理アプリの「Wantedly People」、ビジネスチャットの「Wantedly Chat」などビジネスパーソンのタッチポイントとなる場所にサービスを配置する戦略で事業拡大を目指していた。

※記事の数値情報は全て有価証券報告書を参照、売上数値は十万円以下切捨て
 

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