WeWorkがシンガポールのコワーキングスペース「Spacemob」を買収、東南アジア市場拡大を加速

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ニューヨーク拠点のコワーキングスペース事業WeWorkは、シンガポールに本拠地を置く協コワーキングスペース「Spacemob」を買収した。WeWorkが東南アジアおよび韓国での拡大を目的に設立した5億ドル投資の一部とみられる。

Spacemobの創業者兼CEOであるTurochas”T”Fuad氏と約20名のスタッフチームがWeWorkに加わる。Fuad氏はWeWorkの東南アジア担当マネージングディレクターを担い、同地域の拡大を指揮することになる。

「企業が成功するための必要なスペース、コミュニティ、サービスをあらゆる規模の事業者に提供するため、WeWorkの目的主導のアプローチは一様ではありません。私は東アジアでのWeWorkの拡大をリードすることを嬉しく思っております」と同氏は公式プレスリリースで伝えている。

なお、WeWorkのアジアマーケティング・収益部門責任者だったMatt Shampine氏は、WeWorkの韓国市場統括責任者として、韓国の市場拡大に取り組むことになる。またFuad氏とShampine氏は、WeWork AsiaのマネージングディレクターであるChristian Lee氏の元で働くことになる。

「TとMattをアジアマネジメントチームに迎えることを嬉しく思っております。どちらも東南アジアにゆかりあるベテランの起業家であり、地域全体でビジネスを拡大する際には非常に重要な役割を担うことになります。また、Spacemobを使用することで、Tとそのチームは、主要な東南アジア市場でWeWorkを拡大するための取り組みを加速します。Tが構築したSpacemob事業は、彼と彼のチームの能力の証と言えるでしょう」。

参考記事:In Photos, new Spacemob location brings similar aesthetics, hi-tech focus, to the forests of Singapore

昨年11月にSpacemobは、Vertex Venture Holdings、Alpha JWC Ventures(インドネシア)ほか、多数の非公開エンジェル投資家が参加したシード資金調達のラウンドで550万ドルを調達している。

現在、2つのコワーキングスペースを運営している。シンガポールのダウンタウンにある1万5000平方メートルのスペースと、シンガポールのサイエンスパークにあるAscentの1万4,000平方メートルのスペースがそれだ。

「メンバーのコミットメントは変わりません。東南アジア諸国の企業の基盤を構築することに引き続きフォーカスし、現在よりさらに速いペースで拡大する予定です」とFuad氏はe27に対して回答してくれている。

「今後は15カ国以上の50都市で155以上の拠点を持つWeWorkのグローバルネットワークにアクセスできるようになります。これには、デジタルメンバーネットワークを通じてWeWorkの13万人のメンバーにアクセスすることも含まれています」。

2019年までにSpacemobはこの地域で最大30のサイトを開設する予定ということだった。

情報開示:Spacemobはe27の運営会社であるOptimatic Pte Ltd.の投資家 でもある。

イメージクレジット:Spacemob

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