人工知能スタートアップ特化アクセラレータ「Zeroth.ai」、第2バッチ採択の13チームを発表——日本からはFoxsyとLaboratikが参加

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香港を拠点に、アジアの人工知能・機械学習スタートアップに特化したアクセラレーションを展開する Zeroth.ai は7月31日、第2回バッチ「#Z02」に参加する9カ国13チームを発表した。13チームのうち、日本からはパーソナルマッチメイキング・ボットを開発する Foxsy と、Slack でのやりとりからチームエンゲージメントを可視化するスマートボット「A;(エー)」を開発する Laboratik が参加する。

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第2回バッチ「#Z02」に選ばれた参加スタートアップ13チームは次の通り。

  • Accosys(香港)……企業のカスタマサービスを支援する人工知能技術を開発
  • Automorph(イギリス)……ソフトウェア開発とビジネスプロセスを自動化する人工知能を開発
  • Dishq(インド)……食料科学と機械学習を組み合わせ、オンラインフード業界向けにパーソナライゼーション技術を提供
  • Emotics(香港)……ウェブカメラや機械学習を活用し、従業員をエンゲージするための客観的かつデータドリブンな洞察を提供
  • Etymo……人工知能研究・開発のためのサーチエンジン
  • FamFit(香港)……エクササイズができる人工知能ベースのマルチプレーヤーゲームで、家族がより健康になるのを支援
  • Foxsy(日本)……話題や関心に基づいて、新しい友達が得られるマッチメイキングサービスを提供
  • H20(台湾)……バーチャルキャラクタのパーソナライゼーションエンジン
  • Laboratik(日本)……企業の組織問題克服を支援する、スマートな生産性向上ボット「A;」を開発
  • Marax(インド)……機械学習を使って、Eコマースの解約率を低減
  • Pingpad(アメリカ)……Slack を使ってチームが持つ知識を活用し、より素早く行動できるようにする、Slack ボット兼コラボレーションウェブアプリ
  • Scry(シンガポール)……予測をする人をトレーニングし、将来を見据えた決断方法を変えるプラットフォームを提供
  • SmartPeep(マレーシア)……コンピュータビジョン(画像認識)エンジンと告知システムを開発

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「#Z02」のに選ばれたスタートアップには、それぞれ2万米ドル(投資家持分率6%)規模の投資、3ヶ月間のワークスペースの支援、専門家グループとのオンライン/オフラインでのメンタリングの機会が提供されるほか、第1回バッチ「#Z01」の卒業生である botimize(台湾)、Clickful(香港、Designjar から改称)、Metalabs(インド)、Rocco(アメリカ/香港)らが支援。Zeroth.ai 参加スタートアップには、AI スケジューラの Evie.ai が無料クレジットを提供するほか、AWS、Google Cloud、Cooley、Stripe Atlas、Nvidia がパートナーとして協力する。また、香港地下鉄を運営する MTR は、監視カメラデータを Zeroth.ai 参加スタートアップに開放する。

なお、前回の #Z01 には10チームが参加していたが、彼らのアップデートについても公表された。

#Z01 参加チームうち60%のスタートアップが次の資金調達に成功している。銀行向けのチャットボットを開発する Clare.ai(香港)は Fidelity との PoC 開始を今週発表、DT42(台湾)は人工知能を使ったエッジアプリを設計・開発するためのクラウドサービスを立ち上げた。コーディング不要で学習できるマシンラーニング(ML)のプラットフォームを開発する Metalabs(インド)は IFTTT と提携。稲の発育状態を分析し、生産量を予測するプラットフォーム Sero(ベトナム)は、既に6,000以上の農家で使われている。

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