シンガポールで開催されたピッチコンペテイション「Slingshot@Switch」で、優勝・準優勝に選ばれた5社を紹介

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シンガポール貿易産業相 S Iswaran 氏から 優勝賞金を受け取る Sophie’s Kitchen 設立者兼 CEO Eugene Wang 氏(左)
Photo credit: Spring Singapore

シンガポールの起業支援組織 Spring Singapore は本日(9月20日)、Singapore Week of Innovation and Technology(SWICH)期間中に開催されたスタートアップコンペ「Slingshot@Switch」の受賞者を発表した。

今年のコンペティションには、世界30か国超から900以上の応募があった。

優勝したスタートアップの賞金は14万9,000米ドル、残りの受賞4社にはそれぞれ7万4,000米ドルが支給される。全ての賞金は、Spring による統合スタートアップ支援スキーム「Startup SG プログラム」から提供され、JTC Launchpad のワーキングスペースを1年間無料で利用できるほか、B Capital Group、Golden Gate Ventures、KK Fund、Mistletoe といった投資家の審査パネルから追加的な資金提供を受けられる可能性もある。

それでは30社のファイナリストから選ばれたスタートアップを紹介しよう。

優勝

Sophie’s Kitchen

Sophie’s Kitchen は、特許申請中のテクノロジーを活用して、植物性の海産物代替品を製造している。米国を拠点とする同社は、より健康的な食生活を促進し、米国だけで50億米ドル相当の市場規模をもつ植物性食品という成長市場をターゲットとしている。同社製品は現在、米国、カナダ、フランスで利用できるが、早急に世界展開したいという。

準優勝

Blitab Technology

オーストリアを拠点とする Blitab は、目の不自由な人および視覚障碍者向けのタブレットを開発している。このデバイスを使って点字の読み書きや文書の変換が可能。点字による記述をシミュレートするために、同社がスマートドットと呼ぶ「ティクセル」を生み出した。

LPixel

LPixel は、医療、製薬、農業セクター向けに画像分析を行っている。東京大学からのスピンオフである同社は日本の国立がん研究センターと協力して、癌を対象とする医療診断ソフトウェア等の製品強化に向け人工知能に取り組んでいる。

Lucence Diagnostics

Lucence が対象としているのも癌診断だ。シンガポールを拠点とする同社はマテリアルデザインとソフトウェア分析を組み合わせ、アジアで一般的な病気になりつつある癌に特化した自社ラボにて独自の血液検査ができるようにしている。

Smart Animal Husbandry Care

シンガポール拠点の SmartAHC は、養豚場が家畜をタグで管理・モニターできるスマートデバイスを開発している。同社の製品には、育成雌豚の健康状態をモニターし、人工受精に最適な時期を正確に予想するものがある。他にも、豚の耳につける RFID タグがあり、家畜の群れをモニター・管理することができる。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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