インドのLendingkart、中小企業への融資拡大に向け1,050万米ドル調達

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Image Credit: Lendingkart

インドに本拠を置くデジタル融資プラットフォーム Lendingkart Finance は、エクイティファイナンスにより、シンガポールに本拠を置く Sistema Asia Fund から7億インドルピー(1,050万米ドル)を調達した。

既存投資家として、Bertelsmann India Investment、Mayfield India、Saama Capital、India Quotient、Darrin Capital Management もこのラウンドに参加した。

Lendingkart は新たに調達した資金を利用して、融資件数の増大やテクノロジー面と分析能力の強化を行う予定。また、資金の一部は、インドの中でも資金供給が不足している市場においてプレゼンスを高めるために利用するようだ。

Lendingkart は2014年に Harshvardhan Lunia 氏(上の画像)と Mukul Sachan 氏によって設立されたプラットフォームで、ビッグデータ分析を中心に、貸し手側が借り手の信用評価を行う際の支援を行っている。

4,000以上のデータ変数を分析して、財務健全性、対市場パフォーマンス、社会的信用度、法的要件の遵守状況などを決定し、借り手の信用評価を行う。

審査プロセスが完了すると、審査を通過した借り手は、申請から72時間以内に融資額分の資金を受け取ることができる。

Sistema Asia Fund Advisory でマネージングディレクターを務める Dhruv Kapoor 氏はこう語る。

Lendingkart Technologies が急激なスピードで拡大し、中小企業を苦しめる根本的な問題を次々と解決していく姿を見ることができ、大変嬉しいです。

Lendingkart のデータサイエンスアプローチと、借り手側との接触が不要な提供モデルは、従来の金融インフラから見過ごされてきた中小企業部門のニーズに応えてくれるものです。

Lendingkart は今年6月にも、デットファイナンスにより、インド第4位の民間銀行 YES Bank から780万米ドル(5億インドルピー)を調達している。同社はその調達資金を、正式な与信を受けることのできないティア3都市圏や小規模都市の中小企業に融資を提供するために利用した。

Lendingkart は現在、インド国内29の州と7の連邦直轄領にわたって720以上の都市にサービス提供地域を広げている。同社によると、30万社以上の中小企業が審査を受けるためにプラットフォームを利用し、1万社以上の中小企業が資金を得ることができたという。

Lendingkart はアフマダーバード、バンガロール、ムンバイにオフィスを構えている。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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