フレンドファンディングの #polca が1カ月で3万ユーザー獲得、小さな挑戦とお祝いの件数は1万件に拡大

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クラウドファンディング等の事業を展開するCAMPFIREは9月21日、同社の運営する少額「フレンド」ファンディングサービス、polcaのユーザー数が開始1カ月で3万人を突破したと発表した。同社はこれに合わせてアーティスト「ぼくのりりっくのぼうよみ」がCMソングを担当する、特設のプロモーションコンテンツも複数本公開している。

フレンドファンディングという新しいコンセプトでpolcaが登場したのが8月10日。10万円を上限(※ストレッチは30万円)とする少額のクラウドファンディングを無審査ですばやく立ち上げることが可能で、発行されるプロジェクトのURLを友人に送付することで近しい人々からお祝いなどに必要な資金集めを容易にした。

また、URLを自分のソーシャルメディア、例えばTwitterなどで公開することで、自分をフォローしている「ゆるい」つながりのある人たちから資金を募ることもできる。サービスは基本的に「友人」から集めることをコンセプトとしており、プロジェクトの検索や一覧表示などはない。

サービス開始当日はTwitter等で話題になったこともあり、約半日で5000人が利用登録し、2500件ほどのプロジェクトが立ち上がった。

そのペースから考えると1カ月で3万人の登録はややペースダウンしてるものの、2011年からCAMPFIREが積み上げてきたクラウドファンディングに参加した支援者数が約28万人であることを考えると、その裾野を広げた効果はやはり大きい。また立ち上がったプロジェクト件数について同社に確認したところ、1万件を突破。もちろん規模の違いはあるものの、CAMPFIREで2011年から実施してきたクラウドファンディングプロジェクトの累計である8000件を超える結果となっているそうだ。

polcaは前述の通りそのコンセプトからプロジェクトの検索を積極的には提供していない。しかしTwitterのハッシュタグ「#polca」で検索すると様々な人たちが少額支援を通じて繋がり合う姿が発見できる。私も個人的にいくつかのプロジェクトに参加したりしたが、どれも明確にリターンを得ようというよりはチャレンジに対して投げ銭をする感覚に近い。

リリースには今後、決済手段の多様化や集めた資金の利用場面拡大、仮想通貨や銀行API連携などの構想も書かれていたので、polcaをウォレット化してそのままCAMPFIREの他のプロジェクトに使えるようなイメージを持っているのかもしれない。

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