メディア収益化のフォーエムを子会社化、日本市場参入を本格化するAdAsia Holdingsが東京オフィスを立ち上げ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.10.16

AdAsia Holdings 東京オフィスの玄関にて。
共同創業者兼 CEO ⼗河宏輔氏(右)、共同創業者兼 COO ⼩堤⾳彦氏(左)
Image credit: Masaru Ikeda

AdAsia Holdings を初めて取り上げたのは昨年4月のことだ。あの創業からたったの1年半、アーリーステージのスタートアップにはあまり似つかわしくない六本木の一等地に、早くも居を構える社を取り上げるのは THE BRIDGE でも非常にまれなことだろう。しかも、すでにサービスを展開するのは9カ国・地域におよび、15あるオフィスに220名もの従業員を擁するビッグチームだ。

東南アジアを中心に、動画アドネットワークやインフルエンサーマーケティング・プラットフォームを展開する AdAsia Holdings は今月初め、メディア収益化を支援するスタートアップであるフォーエム子会社化、日本市場への参入を本格化すべく東京オフィスを開設した。オフィスがあるのは Facebook や Expedia なども入居するスカイスクレイパー、ワークスペースの窓辺からは東京タワーが目と鼻の先だ。

オフィスの窓から見える飯倉・愛宕の街並みと東京タワー
Image credit: Masaru Ikeda

AdAsia Holdings では15あるオフィスのうち、ジャカルタ、ホーチミンシティ、バンコク、シンガポールが、東京と同等かそれ以上のスケールでオフィスを開設している。共同創業者兼 CEO ⼗河宏輔氏は、いい職環境を準備することで良い人材が集まってくれるので、会社の業績をさらに伸ばすのに一役買っている、と語ってくれた。普段は東南アジアを駆けずり回っている十河氏だが、年内いっぱいは新市場の開拓に向け、東京オフィスでの仕事に邁進する日々が増えることになるようだ。

東京オフィスには現時点で70名ほどの席が用意されているが、使われているのは概ね半分程度。その従業員の多くは前述したフォーエムからの移籍者だ。文字通り acqui-hire の形で東京のチームが立ち上がったわけだが、来年早々にはこのフロアも人で埋まってしまうのではないかと、共同創業者兼 COO の⼩堤⾳彦氏は積極的な人材採用に意気込みを見せる。チームメンバーはアジア各国に点在するが、東京オフィスでも、セルサイド(ブランド向けの広告販売)の営業担当、バイサイド(広告を掲出するメディア枠の買付)の営業担当、インフルエンサーマーケティング担当、エンジニアが仕事している。

伺った日は休日で閑散としていた。
Image credit: Masaru Ikeda

東南アジアから日本市場を攻めるウミガメ型スタートアップには宿命ながら、日本市場で後発となる点について二人に尋ねたところ、あまり不安は感じていないという。このバーティカルにおける日本の多くのスタートアップが、オンラインマーケティングの特定サービスにフォーカスしているのに対し、AdAsia Holdings は全方位型経営だからだ。新しいサービスを作っては次を試す、ということを重ね、事業分野はもはやアドテクやマーケティング領域にとどまらない。ブランドとインフルエンサーをマッチングするテクノロジーを応用して、求人企業と求職者をマッチングするサービスにも年内に着手するという。

AdAsia Holdings はシリーズ A ラウンドで今年4月に JAFCO Asia から1,200万米ドルを調達、10月にはGunosyとウェブクルー創業者の渡辺久統氏から250万米ドルを調達した。2017年には3,000万米ドル、2018年には8,000万米ドルの売上を見込んでいる。

オフィス開設からまもないため、玄関には多くの鉢植が届いていた。
Image credit: Masaru Ikeda

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