Amazonが家の「中に」配送できる宅内サービス「Amazon Key」発表、今後はハウスクリーニングなどの事業者との連携も

by Paul Sawers Paul Sawers on 2017.10.26

Amazonが宅配の新展開を発表した。Amazon Keyと呼ばれるこのサービスにより、Amazon Primeの加入者であれば誰でも玄関マットの下にキーを残すことなく、ゲストや訪問者に対してリモートアクセスを与えることで、不在時の宅「内」配送を依頼することができる。

このサービスはAmazonの新製品「Amazon Cloud Cam」という、120ドルの家庭用セキュリティカメラと連携して機能する。さらに宅配業者などの第三者に完全な宅内アクセスを可能にするには、Amazon Key In-Home Kitを250ドルで追加購入する必要がある。このキットにはYaleやKwiksetなどの企業が提供するスマートロックなどもラインナップされている。

Amazon Keyは11月8日から米国全土の37都市で発売され、「時間の経過とともに」より多くの街で利用可能になる。

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「Amazon Keyは、お客様のご注文が安全に届いているという安心感を提供いたします。お帰りになられてドアを開ければ配達物が届いているはずです」と、Amazonの配送技術担当バイスプレジデントのピーター・ラーセン氏はサービスの利点を説明し、「Primeのメンバーは宅内サービスを選択でき、スマートフォンから荷物が届いているかどうかをすぐに確認することができます」とサービス内容について続けた。

スマートロックとカメラは自分で設置することもできるが、Amazonによる無料代行も可能だそうだ。

新しい市場の開拓

Amazon Prime加入者に新しい特典が1つ増えた。無料配送やビデオや音楽のストリーミング、クラウドストレージなどが99ドル(※翻訳者注:日本のプライムと価格は異なります)の年間料金に含まれることになる。お隣さんに小包を預けてもらったり、配達を待つ必要がなくなったわけだ。配送ドライバーは配達先の家に直接荷物を置くことができる。

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買い物客は専用のAmazon Keyアプリを通じてすべてを監視できる。リアルタイム通知や配信をライブで見たり、後で見ることができる。つまり、宅配業者が扉の外に出て行くまでにちょいとバナナを摘んで食べちゃうことはできない、ということになる。

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Amazonは「暗号化された認証プロセス」を使用して、正しく配送ドライバーが指定された時刻に顧客の家に到着できると説明している。Amazon Cloud Camは配達物が届く前に稼働し、配送ドライバーが何か特別な動作をしなくてもロックが自動的に開くようになっている。

また、住人は友人や家族のためのアクセスを設定することで、住居内への往訪が許可されている時間を指定することもできる。今後、Amazon KeyはMerry Maids.のようなハウスクリーニング・プラットフォームなど、何千もの他のサード・パーティー・プロバイダーと連携することになる。

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Amazonはここしばらく、宅内サービスを開始すると噂されていた。詳細が判明したことで、同社のスマートセキュリティ分野における事業の方向性は自明のものとなった。

確かにホームセキュリティは、モノのインターネット(IoT)の出現とともに大きなビジネスとして浮上している。スマートフォンを使ってドアを施錠・開錠するホームアクセスシステムを構築したサンフランシスコに本拠を置くAugust社は、先週スウェーデンのロック大手であるAssa Abloyが買収した。また、ここには大型調達しまくっているRingがあり、同社は元々の事業であったビデオドアベルを超えて徐々に本格的なホームセキュリティ企業になりつつある。

スマートフォンや一般的な接続性を利用したホームセキュリティシステムに対する需要が大きいことは明確だ。これがAmazonが現在進出しようとしている領域なのだ。

しかしコマースの巨人はそのさらに向こうを目指している。ーー世界有数の小売業および物流企業の1つとしての地位を活用し、他のサービスを相互に販売したり配送を可能な限り便利にすることを狙っているのだ。そしてこの宅内配送サービスをPrime会員限定にすることで、ユーザーをそのコマースの渦の中に飛び込ませる理由をうまく作っているのだ。

【原文】

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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