iPhone Xの目玉機能「Animoji」巡って日本の企業がAppleを提訴、でもこれって

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Image Credit : Apple

<ピックアップ> Apple sued by Japanese company that owns Animoji trademark

タイトルだけ読むと「なんだなんだ」と何が起こっているのかさっぱりわかりませんでしたが、どうやら日本「在住」の米国籍の方が訴えたみたいですね。日本拠点の企業「Emonster」がiPhone X(テン)に搭載される新機能「Animoji」をの名称を無断使用したとしてAppleを相手取ってサンフランシスコの連邦地裁に損害賠償を求めて提訴した、という内容のもの。(訴訟内容のPDFはこちら

ロイターよりもThe VergeやMacRumorsにもう少し詳しい記事が出ていましたが、このEmonsterという会社、確かに日本にKKを作って米国と2拠点でアプリ開発の事業を手がけているようです。で、話題になってるアプリがこれ。

元祖を主張するEmonsterの「Animoji」

なるほど。確かに更新日は「2014年9月30日」となっているので放置、いや、iPhone XのAnimojiよりも早い段階でリリースされているのは確かなようです。アプリの内容は独自のメッセージにGifアニメを載せられる(多分)という、XのAnimojiとは結構隔たりがあります。

ちなみに本家AppleのAnimojiはXに搭載された顔認識機能を使って自分の顔を絵文字に変換できるというもの。これを使ってメッセージを送れば相手に顔の動きがついた音声付きのキャラクター絵文字を送信できます。Xがまだ手元にないので(ていうかiPhone8買っちゃった)実際どういう感じになるのかわかりませんが、デモを見る限りでは楽しそうです。

Appleはストアに同アプリがあり商標を取っていることも認識していた上で、原告がその商標を買うよう要求したところ却下されたとか。(この辺りはMac Rumorsが詳しいです)さらにAppleは今年9月にその商標を取り下げるよう申し立てをしていたようです。記事を読む感じではもうほぼ終了している事業に対してその商標を持ち続けるのはおかしい、という具合でしょうか。

実際はどうなんでしょう。「商標を調べずにサービス立ち上げたら訴訟されちゃいました(//∇//)」という最近のスタートアップでもやらない凡ミスを世界トップの企業がやることは考えられず、最初から結果が見えてる詰将棋を眺めているような気分になります。

一方でこういう出会い頭のラッキーパンチ的なハプニングがありえるのだなという案件なだけに最終的にどこに着地するのか見てみたい気もします。多分誰も追いかけないだろうけど。

via The Verge, MacRumors

 

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