中国のBingoBox(繽果盒子)、無人コンビニ向け最新AIテクノロジーを公開

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中国の無人コンビニスタートアップ BingoBox(繽果盒子)は本日(原文掲載日:9月28日)、「Fan AI」という最新型 AI ソリューションをローンチした。これは、画像認識、顔認証、マシンラーニングに対応したスマート商品棚および最新型の会計システムだ。

BingoBox は24時間営業のセルフサービス式コンビニ。顧客はスマホをスキャンすれば入店でき、商品を選んで RFID タグで会計できる。BingoBox は RFID タグシステムを廃止し、画像認識テクノロジーに対応したカメラを使って商品をスキャンすることができればと考えている。この最新型システムが実用化されれば、顧客は商品を重ねた状態で会計に進み、WeChat Pay(微信支付)や Alipay(支付宝)を使ったスマホでの支払いが可能となる。

さらに同社は本日、カメラとディスプレイを内蔵したスマート商品棚システムをローンチした。このカメラは顧客の行動を捉えて、随時データを収集する。ディスプレイは最新かつカスタマイズされた販促メッセージを表示し、必要に応じて料金タグを修正する。

このスマート商品棚はただ価格を表示するだけでなく、顧客とのコミュニケーションツールになればと考えています。そうなれば素晴らしい販促ツールになるでしょう。

同社 CEO 兼設立者の Chen Zilin(陳子林)氏は、本日(原文掲載日:9月28日)北京で開かれたブランド戦略リリースのカンファレンスの場でそう話した。

店内のカメラ
Image credit: TechNode

また、イノベーション・リサーチ部門 VP の Wang Liangqi(王良旗)氏はこのように話している。

画像認識の正確読取率は99%に達しました。さらに多くの店が開くにつれて大量のデータが集まり、Fan AIの訓練ができるようになります。

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AIシステム「Fan AI」は将来、BingoBox 店舗の経営とオペレーションの支援に活用されるようになるという。スマート商品棚と会計システムは今年中に実用化される予定だ。Chen氏 は、4人のチームメンバーが40のセルフサービス式店舗を管理するのが理想だと話している。

商品には現在RFIDタグが装着されているが、今年この方法は廃止される予定
Image credit: TechNode

昨年の設立以降、同社は上海、深圳、北京など中国で158店を開設してきた。まもなく、内モンゴル自治区のオルドスにも進出するとしている。

今回新たに導入された新型チェックアウトカウンター
Image credit: TechNode

【via Technode】 @technodechina

【原文】

 

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