ICO案件をコインモデルやプロダクト実績で独自評価するBitinvestors、 連続起業家の田中氏らが公開【追記あり】

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2017.10.24

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モバイル決済や金融関連メディアを運営するユニコンは10月23日、仮想通貨の格付けを実施する「Bitinvestors(ビットインベスターズ)」を公開している。Bitinvestorsは現在、新しい資金調達の手法として注目を集めるICO(Initial Coin Offering、新規コイン公開)で売り出される仮想通貨を独自の指標で評価する。

主な独自の評価指標はコインモデルやチーム、ステークホルダー、プロダクト実績、割当スキーム、メディア掲載実績、コミュニティマネージメントの7項目。この独自評価に加え、海外の同様の評価サイトのレーティングも含めた平均値をサイト上に最終の評価として掲載している。

ICOは主にブロックチェーン技術に基づいた仮想通貨(暗号通貨・Cryptocurrency)をクラウドセールス、つまりオンラインで不特定多数に対して販売してそのプロジェクトに必要な資金を集めるクラウドファンディングの一種。通常のクラウドファンディングがイニシャルだけで終わるのに対して、仮想通貨を独自に発行して取引できるため、値動きを求めてコインを求めるユーザーが爆発している。

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取引所や販売所で扱われている主な仮想(暗号)通貨の値動きチャートも

ただ、株式など有価証券の販売とは違うので議決権や配当はなく、販売時のルールも個別の法律がないために各国で現行法で見合うものが適応される曖昧な状況になっている。また、誰でも売り出しをかけることができることからここ1、2年で一気に拡大したが詐欺のような案件が多発し、米国やシンガポールで一部規制対象の通達があったほか、中国や韓国では現時点で無条件の「禁止」が言い渡されている。

ユニコンが提供するBitinvestorsは、そういった明らかな「詐欺コイン」をできる限り排除し、独自の評価で信頼できるものだけをリストアップしている。

ユニコン代表取締役の田中隆一氏はアフィリエイトサービスプロバイダのノッキングオンを2009年にゼンリンデータコムへ売却した連続起業家。その後、Zynga Japanを経てユニコンを2012年に創業し、ゲーム関連のノウハウを使ったグロースハック関連サービスの「Fello」を提供していた。最近は仮想通貨関連のトレンドをキャッチして、200件近くのICOプロジェクトを読み込んで評価し、Bitinvestorsを立ち上げることとなった。

国内で同様のサービスはSBIホールディングス傘下のモーニングスターが格付けを開始すると発表しているほか、評価はないものの、ICOデータベースとして企業データベースを手がけるスマートキャンプがBOXIL TOKENを公開している。

24日17,時追記:ICOの評価基準についてもう少し詳しい説明を田中氏に求めたところ下記のコメントを貰ったので追記しておく。

「私たちも含め、個々の評価サイトにおいてはプロジェクトとの関係性などの要因から恣意的な評価がなされる場合があると認識しています。そのような偏りを極力排除して公平を期するため、他サイトの評価と併せて平均評価することにしました。

私たちはICO時点でプロジェクトを評価する基準として、主に以下のポリシーで判断しています。まず前提として、ICOによって生みだされる通貨はコミュニティの媒介手段であり、その通貨の長期的な価値はコミュニティ規模(保有者)と取引頻度で決定されると考えています。具体的な基準は以下の通りです。

  • 初期の参加者(利用者、開発者、マイナー)に対して、インセンティブが成り立つようコインモデルが設計されているかどうか
  • 参加者と開発チームで公平な割当スキームになっているかどうか
  • 実行可能な経験のあるチームまたはアドバイザーで構成されているか

また今後は、我々の評価ポリシーにより忠実かつ客観的な指針となるデータを分析するべく、ICO後の進捗や実際どれくらい流通されているか(取引量、保有者)をブロックチェーン解析し、新たな評価基準のスタンダードとなれるよう目指して参ります」。

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