ロンドン拠点のID認証スタートアップOnfido、シリーズCラウンドでMicrosoftやSalesforceなどから3,000万米ドルを調達

by Paul Sawers Paul Sawers on 2017.10.11

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Onfido: ID チェック
Image Credit: Onfido

英国を拠点とする ID および文書認証のスタートアップ Onfido が、Crane Ventures Partners がリードするシリーズ C ラウンドで3,000万米ドルを調達した。このラウンドには、Salesforce Ventures など既存投資家も参加したほか、Microsoft Ventures も新規投資家として加わった。

オックスフォード大学を卒業した3人の若者により2012年にロンドンで設立された Onfido は、企業がオンラインで本人確認や身元調査ができるよう支援している。具体的には、採用予定者や遠隔で銀行口座を開設しようとしている人、また、Uber、Zipcar、TaskRabbit といった「シェアリングエコノミー」プラットフォームで働く人などが対象となっている。身元調査は犯罪歴から交通違反に至るまで、あらゆる分野をカバーしている。

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Onfido ダッシュボード: 求職

多くの取引がネット上で行われるようになるにつれて、対面での本人確認ができない場面が増えている。しかし、ほとんどの人はカメラが内蔵されたスマホを持っているため、Onfido は、相手の顔や運転免許証といった身分証明文書を比較・検証するためにスマホを活用している。そしてその本人情報は、あらゆる分野を対象としている世界的なデータベースと照合することも可能だ。

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Onfido: 照合

Onfido の共同設立者兼 CEO の Husayn Kassai 氏はこう語る。

世界はオンラインに向かっていますが、本人確認する手段はオフラインの世界のまま進化しているとは言えません。クレジットヒストリー(信用履歴)のない人や、あっても十分にない人は、無数にある日常的なサービスにアクセスすることができません。当社の ID 認証テクノロジーがあれば、このように不便な思いをしている人もそれぞれ必要なネットサービスにアクセスできますし、企業側も、信頼できる未知の顧客にアクセスすることが可能となります。

同社によると、192か国におよぶ身元調査を自動化するためにマシンラーニングを活用しているという。しかし同時に、「特殊なケースを検証」する作業は人手に頼っている。

Kassai 氏は続ける。

これまで、商業活動をするにはお金が必要であったのと同じように、私たちがデジタルの世界に移行していく際には、取引を可能とするのに法的な認証作業は欠かせません。ID 認証テクノロジーが進化していくにつれて、銀行サービスや旅行サービス、選挙やヘルスケアに至るまで、広範囲にわたる世界規模の商品・サービスを間接的に実現する上で、この技術が中心的な存在になっていくでしょう。

これまで同社は3,000万米ドルを調達しているが、このうち2,500万米ドルの調達は昨年に行われた。今回獲得した資金はマシンラーニングへの研究開発のほか、米国およびその他市場で「ますます増加する顧客需要を満たす」ために活用される方針。

ID 認証分野で事業展開している他の企業には、サンフランシスコを拠点とする Checkr がおり、この会社は2014年の設立以降5,000万米ドルを調達している。また、オンラインでの ID 認証に取り組むスタートアップ Trusona が最近実施した1,000万米ドルの資金調達ラウンドは、Microsoft がリードした。

Microsoft Ventures の投資パートナーである Itxaso del Palacio 氏は話している。

ID 認証手続き技術の普及を加速させるには、スマホはどこにでもある、強力なツールです。

Onfido の本社は今でもロンドンにあるが、150人の従業員はサンフランシスコ、ニューヨーク、リスボン、ニューデリーの各オフィスで勤務している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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