Sigfox、日用品のコネクティビティ促進に向けた劇安のIoTモジュールを発表

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Sigfox 共同設立者兼 CEO Ludovic Le Moan 氏
Image Credit: Sigfox

大きな野望に満ち溢れるフランスの Sigfox は本日(9月26日)、同社が構築中のグローバル IoT ネットワークの加速につながるよう設計された新たな一連の取り組みを発表した

プラハで本日(9月26日)開かれた同社初のユーザカンファレンスの場で、コネクティビティの普及によって業界や私たちの日常生活の多くの側面が変化すると役員やパートナーが講演した。Sigfox はそのような未来の実現に向けて特別に作られた低出力の通信ネットワークを構築しており、ベンチャーキャピタルより4億米ドル超の資金提供を受けている。

同社はそのネットワークを拡大しつつあり、本日(9月26日)、コスタリカ、クロアチア、タイ、チュニジアの4か国でもまもなく利用できるようになると発表した。また、このテクノロジーをサービス提供につなげられるよう他の企業と新たに提携したことも明らかにした。

しかし、アナリストが懸念する問題点の1つは、ネットワークの能力を十分活用できるほどのユーザを同社が集められるかというものだった。Sigfox はこれまでに、小ぶりの情報パケットを無線ネットワークに乗せるエネルギー効率の高いモジュールを販売し、ネットワーク利用のサブスクリプションに課金するという方法をとってきた。Admiral Blue というこのモジュールの料金は1ユニットあたり2米ドルだが、現在この金額を引き下げるよう努めているという。

本日(9月26日)Admiral Ivory という新型モジュールが公開されたが、価格は1ユニットあたりたったの0.20米ドルだ。既存モジュールが永久的なデプロイに適しているのに対し、最新モジュールは、荷物発送・物流、小売など使い捨ての製品や一回限りの利用にも十分なほど廉価なものとなっている。

また、モジュールが世界中を移動する時に現地のネットワークと簡単に通信のできる最新の Sigfox Monarch サービスの発表も行われた。

この発表が行われたのは、独自の IoT 通信ネットワークを展開している通信規格会社や電話会社との競争にますます直面するようになっているためである。プラハでの講演にて、Sigfox の共同設立者兼 CEO の Ludovic Le Moan 氏は、よりコネクティッドな世界のビジョン実現に向け、同社は順調な歩みをしていることに自信を見せた。

Le Moan 氏はステージ上で次のように述べている。

これは SF の世界でもフェイクでもありません。私たちが実際に行っていることです。コネクティビティとは水の流れのようなもので、電気みたいなものなのです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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